(2)医療費が少ない
入院 入院外+調剤 歯科 合計
新潟県 343 新潟県 366 青森県 19 新潟県 737
岩手県 350 富山県 375 鹿児島県 22 岩手県 752
静岡県 354 沖縄県 375 富山県 22 静岡県 783
青森県 365 長野県 376 石川県 22 千葉県 790
千葉県 369 岩手県 377 沖縄県 22 秋田県 793
では、後期高齢者医療制度ではどうか。こちらは、比較的に地域的な強い傾向はなく、医療費が多い都道府県として、北海道から九州、沖縄県まで出ている。厚労省によると「高知県や北海道では平均在院日数が長く、沖縄県は新規入院発生率が高い」という。
市町村国民健康保険+後期高齢者医療制度:都道府県別1人当たり実績(単位:千円)
(1)医療費が多い
入院 入院外+調剤 歯科 合計
高知県 362 広島県 311 大阪府 35 高知県 658
鹿児島県 336 香川県 300 広島県 33 山口県 645
山口県 330 島根県 288 福岡県 31 佐賀県 628
大分県 325 山口県 288 兵庫県 30 大分県 627
長崎県 321 佐賀県 284 愛知県 29 鹿児島県 625
(2)医療費が少ない
入院 入院外+調剤 歯科 合計
千葉県 178 沖縄県 188 沖縄県 18 千葉県 431
埼玉県 181 千葉県 227 青森県 20 埼玉県 438
神奈川県 184 埼玉県 231 福井県 21 沖縄県 442
東京都 184 群馬県 233 鹿児島県 21 茨城県 442
茨城県 184 茨城県 235 石川県 21 栃木県 450
国民健康保険と後期高齢者医療制度の合算が大きいのは、九州・四国の県が多い。合計では九州で長崎県、大分県、鹿児島県、四国で高知県が上位5位に入っている。厚労省では「高知県や鹿児島県では平均在院日数が長く、長崎県では新規入院発生率が高い」と分析している。
一方、医療費が少ない都県では、関東が圧倒している。入院では上位5位までのすべてが関東、入院外+調剤では沖縄県以外は関東、合計でも沖縄県以外は関東勢という結果になっている。
(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)