新館長就任予定の藤井勇氏を直撃
今回の人事について、館長就任予定の藤井氏本人はどのようにとらえているのだろうか。またどのような経緯で、教育委員が館長就任となったのだろうか。そこで、藤井氏本人に直撃取材を行った。
–館長ご就任について、お話をお聞かせください。
藤井勇氏(以下、藤井) CCC広報を通して質問していただければ、広報を通じてお答えさせていだきます。
–CCC広報には、今回の件について別にコメントをお願いしています。直接、ご本人にお聞きしたいのは、世間では今回の人事を「天下り」ととらえる方もいらっしゃることです。その点について、ぜひご本人の口から、ご説明いただきたいのです。
藤井 私が選んだわけではないので。そういったこともすべて広報がお答えします。
–広報経由では、ご真意が伝わらないのではないでしょうか。
藤井 私も雇われた身でございます。「広報を通じてお答えすると回答してください」と言われているのです。
–教育委員会は、指定管理者を決めた立場です。その決めた側の人が指定管理者に就職するというのはいかがなものでしょうか。
藤井 それは違います。どういった経緯で決められたのかはCCCにしかわからないと思います。広報を通してくださいと、とにかくきつく言われたので、お答えできないんです。
–今回のことで、いろんな方に話をお聞きしました。やはり疑問が湧きます。CCC運営の他市の図書館のこともご存じだと思います。多賀城市でも、図書館協議会の会長をなさっていた方が館長に就任されました。
藤井 私はそういう(図書館協議会会長)のはしておりません。
–教育委員の方がつかれるのは、いくらなんでもマズイだろうという声がありますが、どのようにお考えですか。
藤井 お答えすることができないので、申し訳ありません。
–藤井先生は司書資格をお持ちですか。
藤井 社会教育主事の資格は持っているのですが、司書の資格は持っていません。
–司書教諭も?
藤井 はい。
–図書館で働かれたご経験もありませんか。
藤井 県立図書館などを利用させていただいておりましたが、仕事はしていないです。
–元は校長を務めていらっしゃいましたね。
藤井 2010年3月まで、川上小学校というところです。
–定年退職された後、13年11月に教育委員会に入られるまでは何をされていましたか。
藤井 高梁市の適応教育の指導員をしていました。学校になかなか行けない子供たち、不適応の人たちのための指導です。
–その後、13年から教員委員会に入られたわけですね。
藤井 はい。
–わかりました。ありがとうございました。
(文=日向咲嗣/ジャーナリスト)