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「織田代表はとにかく山口組を一本にするために、さまざまな声を受けて立ち上がられたと思います。立場によって意見は異なるし、相当な誹りを受けるのも覚悟されてのことですよ。(一部には人事をめぐる内紛との見方があるが)私利私欲のためならば、これだけの人たちが織田代表についていかないでしょう。私は今回のインタビューを読み、織田代表のお考えが我々のような末端にまで伝わり、感ずるものがありましたね」
あくまでこれらは著者が話を聞いた組員たちの意見であり、当然、その他の意見もある。組織や立場によって見方はさまざまだろう。ただ任俠団体山口組三次団体幹部が語った「全ては覚悟の上である」との言葉が印象深く残っている。
また、同時に六代目山口組、神戸山口組であっても、すべての組員が関心を持っている訳ではなく、そこには温度差があるということだ。「週刊誌に出ているのは知っているが、そういったものに興味がないので読んでいない」 と口にする幹部組員もいた。
織田代表のインタビューを読む限り、さまざまな事態を承知の上で任俠団体山口組は結成されたわけだが、実際には神戸山口組、六代目山口組はどのようにとらえ、どういうアクションを取っていくのか。日本最大の組織が、かつてないほどに揺れている。
(文=沖田臥竜/作家)
●沖田臥竜(おきた・がりょう)
2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。以降、テレビ、雑誌などで、山口組関連や反社会的勢力が関係したニュースなどのコメンテーターとして解説することも多い。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任侠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)など。最新刊は、元山口組顧問弁護士・山之内幸夫氏との共著『山口組の「光と影」』(サイゾー)。
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