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渡邉哲也「よくわかる経済のしくみ」

安倍首相、日米首脳会談が完全に成功…北朝鮮へ巨大な圧力、経済面でも確実な成果

文=渡邉哲也/経済評論家

 戦後社会のひずみのひとつといえるが、そもそも日本は「朝鮮半島における国家は韓国のみ」というスタンスであり、北朝鮮を正式な国家として認めていない。しかし、実際には北朝鮮国籍を有する人たちが日本で暮らしており、北朝鮮とのパイプとして機能する在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)という組織もある。

 これは、いわゆる「テロ等準備罪」や国際組織犯罪防止条約(TOC条約)ともからんでくる問題だが、それらの人々や朝鮮総連の立ち位置をどう定義するかは、今後の日本の重要課題でもある。

 いずれにせよ、トランプ大統領のアジア歴訪は、友好ムードに終わった日本を離れてからが“本番”だ。韓国および中国訪問をめぐる動きが、北朝鮮情勢のカギとなるだろう。
(文=渡邉哲也/経済評論家)

渡邉哲也/経済評論家

渡邉哲也/経済評論家

作家・経済評論家。1969年生まれ。
日本大学法学部経営法学科卒業。貿易会社に勤務し独立。複数の企業を経営、内外の政治経済のリサーチや分析に定評があり、政策立案の支援、雑誌の企画監修、テレビ出演等幅広く活動しベストセラー多数、専門は国際経済から金融、経済安全保障まで多岐にわたり、100作以上の著作を刊行している。

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