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一部で「北朝鮮への経済制裁には、あまり効果がない」という論調も見られるが、関係者の話を総合すると、北朝鮮の経済事情はかなり厳しい状態になりつつあるようだ。もはや、軍関係者にも食料などが行きわたらなかったり、軍において越冬のための燃料に事欠いたりしているという。
北朝鮮、権力闘争で“元ナンバー2”が粛清か
その北朝鮮では、またも粛清の動きが伝えられている。韓国の国家情報院が、朝鮮労働党指導部が朝鮮人民軍を監督する軍総政治局を20年ぶりに査察し、総政治局長の黄炳瑞氏をはじめ複数の将校が処罰された可能性を明らかにしたのだ。
黄氏は金委員長の最側近の1人で、かつては“政権のナンバー2”とも目された人物だ。しかし、同じく最側近である崔竜海党副委員長の命令で処罰されたとみられており、権力闘争や政権内部に亀裂が入った可能性が示唆されている。
アメリカをはじめとする国際社会が北朝鮮包囲網を強め、中国ですら「金正恩の“首のすげ替え”を模索している」といわれる状況で、今後の北朝鮮内部では外国と関係が深い党幹部や軍関係者などの粛清が、さらに進む可能性がある。“独裁者”といわれる金委員長だが1人では何もできないわけで、軍を統率するにしても本来であれば側近の協力が不可欠だ。
窮地に追い込まれる北朝鮮は、金委員長が周囲の忠誠心を見定めながら敵性勢力の排除を進めていくことになるのだろう。
(文=渡邉哲也/経済評論家)
『日中開戦2018 朝鮮半島の先にある危機』 今後の安倍政権の課題だが、まずは北朝鮮の問題、そしてその後には安全保障上の問題として中国の問題がある。中国では、10月の共産党全国大会で、習近平体制がますます磐石なものとなった。そして先祖返り的に「新時代の中国の特色ある社会主義」が推し進められようとしている。今後は、政治的にも経済的にも中国との間にますます軋轢が増えるだろう。そういう意味では、すでに日中間の戦争が始まっているともいえる。 世界各国でも、ナショナリズムを掲げる政党が躍進しており、まさに冷戦時代へ巻き戻った。このような世界の大きな流れを踏まえた上で、あらゆる角度から日本と中国の現状を分析することで、戦争の可能性について探っている。
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