3月13日付「朝日新聞デジタル」記事が、安倍晋三首相の妻・昭恵氏がフェイスブックで行った問題行動を報道。昭恵氏は「野党のバカげた質問ばかりで、旦那さんは毎日大変ですね。国会には、世間には先を読めない人間が多過ぎますね」と記された投稿に対して、「いいね!」ボタンを押していたという。
現在、国会では森友学園に関する財務省内の決裁文書が書き換えられていたことが争点となり、安倍首相や麻生太郎財務相が野党からの厳しい追及を受けている真っただ中。安倍首相と麻生財務相の辞任を求める声も上がっており、政権を揺るがすほどの大問題になっている。
この騒動が起こった原因のひとりであるといわれているのが昭恵氏。書き換え前の文書には、森友学園の学校建設用地を視察した際に昭恵氏が「いい土地ですから、前に進めてください」と話していたとの記述があった。しかし書き換え後にこの部分が削除されており、安倍首相も国会の答弁で「妻に確認したが、そんなことは言っていないと話してる」と否定していた。
だが疑惑の目は強くなる一方で、インターネット上でも「総理大臣の妻として、いや人として自ら国会に出て終結に向け行動することが重要だと思います」と苦言があがっている。そうした状況のなかで昭恵氏が野党の答弁を批判するコメントに「いいね!」を押したため、「自分のためにどれだけ大変なことになっているのか、まったくわかってない」「行動が軽すぎる。何が原因でこうなってるかの自覚がなさすぎる」などと批判が続出することになった。
一方、昭恵氏の「いいね!」には特になんの意図もないとの見方もあがっている。昭恵氏は自身に寄せられたコメントに片っ端から「いいね!」を押しているようで、政治ジャーナリストの安積明子氏も「彼女にすれば、『フェイスブックに書き込んでくれてありがとう』くらいの軽い気持ちで『いいね!』を押したのではないでしょうか。すでにある書き込みのうち、いくつか確認してみましたら、そのうち全部に昭恵夫人から『いいね!』が押されていました」と述べている。ただ安積氏は続けて「もっとも、このタイミングですから、SNSについては自重されても良かったのかもしれませんが」と苦言を呈している。
昭恵氏の意外すぎる行動はこれまでも多く話題になっており、「アベ政治を許さない」と掲げた紙を持った男性と、笑顔で一緒に写真を撮っていたことがあった。また安倍政権を批判していた三宅洋平氏とバーで会食し、その場で夫の安倍首相に電話をつないで三宅氏に直接話をさせてあげたこともある。
昭恵氏のこういった行動に対して、ネット上では「凄まじい天然」「昭恵夫人はフリーダムだな」という声があがっている。しかしこれからは、“天然”の一言で済まされなくなるかもしれない。
(文=編集部)