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雇用環境は歴代政権のなかでも最高レベル
安倍政権は、2014年の消費増税という政策ミスはあったが、その後消費増税を2度も思いとどまり、デフレ克服のために正しい金融緩和を行ってきた。その結果、雇用環境は歴代政権のなかでも最高レベルのパフォーマンスになった。反アベノミクスであれば、失われた20年、デフレの再来であり、雇用環境は悪化するだろう。そうなると失業率が上がり、それに伴い自殺率、強盗率などが高くなって、社会不安が高まるようになるだろう。
さすがに最近の石破氏は、マクロ経済政策についてはデフレを逆戻りさせないように、アベノミクスを継承するとも言っているが、あまり信用できない。石破氏は2日、緊縮財政に取り組んだ浜口雄幸元首相の記念館を訪問したという。その後の講演では、小説『男子の本懐』(城山三郎著)を繰り返し読んだと紹介したらしい。
浜口の行った金解禁は、昭和史のなかでも間違った経済政策として有名だ。そのために昭和恐慌になったというのが歴史の定説だ。『男子の本懐』では誤った金解禁を肯定的に書いており、経済政策の教本にすべきでない。このあたりの事情は、筆者の「アベノミクスに歴史あり」を読んでほしい。
(文=高橋洋一/政策工房代表取締役会長、嘉悦大学教授)
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