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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

高市早苗議員、“勝手に”国会改革案提示で前代未聞の国会大混乱…NHK中継で異変

文=神澤志万/国会議員秘書

「今日はどこかねぇ?」

「奄美?」

「ライオンかな?」

 秘書たちは、中継の代わりに流される映像を予想するなどして時間をつぶしました。結局は小笠原の美しい海でしたが、野党は公共の電波にも迷惑をかけたことについて、自覚はあるのでしょうか。

 また、この日の遅れは、その後の日程にも影響してしまいます。会議が始まれば少し時間ができるので、多くの国会職員や秘書たちは13時の会議開始後に昼食を予定していたのですが、空腹のまま日程調整に奔走することになってしまいました。お昼を食べそこねることは少なくありませんが、やっぱりしんどいです。

なぜ“お騒がせ議員”には女性が多いのか?

 それにしても、“お騒がせ議員”には女性が多いですよね。最近では片山さつき内閣府特命担当大臣の口利き疑惑が浮上していますが、ほかにも異性関係や秘書への暴言などが報じられるのは女性議員であることが多いです。

 今回の高市議員のケースは、事前に根回しをしていれば問題なかったのだと思います。特に永田町では女性は何かと目立ってしまうため、慎重にいきたいものです。「だから女はダメなんだ」と言われるのは悔しいですからね。

 余談ですが、先日、国会開会前の壮行会でご一緒した政治評論家の方から、「神澤さんは、何と戦っているのですか?」と聞かれ、答えに窮してしまいました。その方は、永田町歴30年以上の大先輩です。

「長年、永田町で働いている女性たちはみな、何かと戦っているように見えるので……」とのことでしたが、いったい何と戦うのでしょうかね。

 女性差別? 男尊女卑思想? 女性の社会進出運動? 男女共同参画? それとも、周囲の男性陣と?

 怒りのエネルギーが、よりよい社会への改革を実現する原動力にはなると思っています。しかし、女性が常に何かと戦うというのは、無駄なエネルギー消費ですよね。「男女関係なく、みんなが穏やかに仕事をすることができる環境になるといいな」と、そのときに感じました。しかし、29日のように日程が直前で変わるような国会では、「働き方改革の実現は遠いな……」と思いました。

 神澤が戦う相手……強いて挙げるなら、時間でしょうか。それぐらい、29日は「毎日が時間との戦いだなぁ」と思った1日でした。

 ちなみに、次回の「『平成のうちに』衆議院改革実現会議」は11月6日に開かれる予定です。小泉議員を“鑑賞”するために、秘書仲間と「顔を出したいね」と話していたところです。今回の「高市ペーパー」で話題になったので、さらに注目されそうですよね。また、ご報告します。
(文=神澤志万/国会議員秘書)

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg

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