さまざまな分断
そんな“破格の優遇”を受けて留学を続ける小室さんは、2017年に眞子さまとの婚約内定会見に臨んだものの、その後、小室家の借金問題が浮上し、婚約は延期に。秋篠宮さまは、昨年11月に行われた会見で、「(借金問題について)それ相応の対応をするべき」「そういう状況にならなければ、私たちは、婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません」とご発言された。そのまま眞子さまと小室さんの結婚の件は、宙に浮いたままで漂流を続けているが、5月1日から「皇嗣家」となり、皇族を束ねる立場にもなられる秋篠宮家に対して、結婚問題に翻弄され続けるご様子がクローズアップされる機会も増えたことで、しっかりと皇嗣家としてのお務めを果たすことができるのか不安視する向きも多い。
たとえば、前出「文春」と「女性セブン」(小学館/5月2日号)によれば、4月に悠仁さまがお茶の水女子大学附属中学校の入学式にご出席され、新入生を代表して宣誓されたが、同校では例年このような宣誓は行われておらず、特別扱いを受けることが疑問視されているという。また、「女性セブン」によれば、秋篠宮邸を33億円もかけて増改築し、約10億円の仮住まいを建設されるなど、秋篠宮さまを心配する声が広まっているという。
このように図らずも世間から厳しい目を注がれつつある秋篠宮さまについて、前出「文春」によれば、皇太子さまは周囲に「もっと大きな志をもってほしい」「(新天皇となる)自分の思いを理解してほしい」という趣旨のお言葉を漏らされているというが、皇室に詳しい記者は語る。
「皇太子さまは普段から、ご自身の不満や他人への批判などは絶対に口にされないお方なので、もし秋篠宮さまに対するそのようなご不満を周囲に漏らされたのだとすれば、そのお気持ちがよほどであるということでしょう。眞子さまと小室さんの結婚問題にはじまり、“分断”という強い表現で報道されている秋篠宮家の厳しい内情がこれだけ世間の注目を浴びる現実にお触れになられれば、いくら冷静沈着な皇太子さまでも、秋篠宮家が皇嗣家としてしっかりとお務めを果たせるのかと不安になられるのも、無理はないでしょう。
一方の秋篠宮さまもお悩みが深いせいか、最近では秋篠宮家の職員の間からも『何をお考えになられておられるのか、わからない』といった声も広まり、さらには秋篠宮さまと紀子さまの間の意思疎通が十分にできていないことが目立つようになり、職員が混乱する場面も出ているという話も漏れ伝わってきます。そのような秋篠宮家の分断、さらには皇太子さまと秋篠宮さまの分断の原因をつくった小室さんの罪は、もはや償えないほどに重いと感じます」
皇室全体が重い雰囲気に包まれたまま、皇太子さまは新天皇、秋篠宮さまは皇嗣と、より重い立場になられる。
(文=編集部)