東京五輪チケット、全国会議員への“異例の通達”の存在が明らかに
ところで、「内閣不信任決議案」と「問責決議案」の違いはなんでしょうか。内閣不信任決議案は、国会が内閣の権力の乱用を防ぐために憲法で規定したものです。衆議院が「行政を任せるのにふさわしくない」と判断した内閣に対して決議することができます。院の構成に関する案件を除いて最優先で審議するのが慣例で、可決されると内閣は10日以内に衆議院を解散するか、総辞職しなければなりません。
今回、内閣不信任決議案が提出されても可決されることはないでしょうが、安倍首相に解散権を行使する口実を与えることになってしまいます。一方、参議院には首相や閣僚の政治責任を問う問責決議があります。こちらは憲法に規定がなく、可決しても不信任決議のような法的な拘束力はないため、どうしても「参議院は衆議院のカーボンコピー」といわれ、「参議院不要論」につながってしまうのです。
ただ、野党は問責決議を受けた首相や閣僚が出席する国会審議を拒否するため、国会運営が立ち行かなくなるので、来週の閉会を前にどんな雲行きになるのか注目です。
ちなみに、地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」配備計画で防衛省の調査ミスが発覚したことで、岩屋毅防衛大臣に不信任決議案が出されると見られていましたが、6月18日に山形県沖地震が発生したことで見送られましたね。被災されたみなさまには、この場を借りてお見舞い申し上げます。
鈴木宗男、維新から参院選出馬の裏事情
参議院議員選挙は7月21日の投開票が予定されています。国会女子たちは、今から日焼け対策に余念がありません。
前回、新党大地の鈴木宗男代表の出馬について触れたこともあって、「維新から出るの?」というお問い合わせもいただきました。6月21日の昼、議員会館内で維新の記者会見が行われ、鈴木代表の参院選全国比例区での公認が正式に発表されました。会見場には、入りきらないほどのマスコミが押し寄せていたそうです。維新の目玉候補になるので、楽しみですね。神澤は1年近く前から維新からの出馬を予想していたので、「その通りになったでしょ」と自慢したいところです。
鈴木代表を維新に導いた下地幹郎議員は、自民党時代に「ムネムネ会」で鈴木代表にお世話になった経緯があり、今でも親しくしているようです。その下地議員から維新の政策などの話を聞いていたので、「共感できる」と最終的に判断したんでしょうね。
『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。