東京五輪チケット、全国会議員への“異例の通達”の存在が明らかに
でも、維新の内部には鈴木代表の立候補に反発もあるそうで、今後はそれがどうなるかですね。実は、鈴木代表が維新の参議院議員になったら、自民党との合同会派発足を目指すといわれているんです。そうなると、「自民・公明・維新の連立会派」発足の可能性も出てきますが、大阪府内は全選挙区で維新と自民・公明の議員が対立しています。そもそも、大阪での維新人気は府民の「自民嫌い」が根っこにありますから、連立はかなり厳しいでしょう。
それに、維新としては、前回の2016年の参院選でおおさか維新の会(現・日本維新の会)に入党して当選したのに、17年に離党届けを出して除名処分になった渡辺喜美議員のような例は出したくないでしょうからね。まぁ、渡辺議員も自民党を出てから党を渡り歩いている印象がありますが、維新には徳川幕府時代の「外様」や「譜代」のような差別があるとも聞いています。
大阪以外の出身で維新の政治塾出身でもない議員のことは「外様」扱いで、職員たちはかなりの「上から目線」でいばっているそうです。そんな体質も渡辺議員の離党の理由のひとつでもあると思います。そもそも神澤の印象では、維新の職員は経験が浅い人が多く、だから議員に対していばってしまうのかもしれませんね。
6月28、29日に大阪で行われるG20サミット(20か国・地域首脳会合)についても、維新は誘致にとても尽力したのに、維新の職員が運営にかかわれていないのは、スタッフの能力不足が原因ではないかといわれているほどです。
6月10日には差別発言を繰り返した元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏に公認を辞退させましたが、「まずは党内の差別をなくすべきでは?」と冷ややかな視線を送る自民党秘書も多いです。こんな状態でうまくいくわけはないですよね。
閉会後に行われる“プロレス”とは?
今国会は6月26日に閉会します。閉会後には、8月30日の馳元文科相のプロレスリングマスターズ参戦も公表されますよ。とても楽しみです。文科省の職員たちには、かなり前から話が伝わっていて、チケットを確保して「プロレスラー・馳浩」を応援に行く準備をしているそうです。
「馳選手」はトレーニングのメニューも激しくなってきているそうで、体の準備は万端です。日焼けもばっちりでした。筋肉がついて体が大きくなったのか、スーツは昔のものを着ているようです。ちょっとデザインが古いから、すぐにわかりました(笑)。試合内容は期待できると思います。ぜひがんばってほしいです。
(文=神澤志万/国会議員秘書)
『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。