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2014.05.30 00:03
2014.05.30 00:01
「【小説】巨大新聞社の仮面を剥ぐ 呆れた幹部たちの生態<第2部>」第78回<終>
腐敗が進む巨大新聞社、失われるジャーナリズム、堕落する社員、政府と癒着…
大都と日亜の合併は実現する、裁判も負ける、全て、太郎丸会長の目論見は失敗する。だが、結果は国民新聞にはプラスになる――。
深井は「多分、吉須さんの読み通りの展開になるのだろう。果たして俺はこれからどうしたらいいのだろう?」と独り言ち、ベンチから立ち上がると、あてどもなく歩き出した。銀座の『立ち飲みバー』で吉須と飲んだ後の別れ際に自分が「僕も諦めます」と言った記憶が蘇ったが、すぐに「今となっては、あれが吉須さんとの会話の最後だったな」という感慨に頭の中は支配された。そうなると、ある種の悔恨の情が湧き上がるばかりで、深井には自分の進路について思いを巡らすことすらできなかった。<完>
(文=大塚将司/作家・経済評論家)
【ご参考:第1部のあらすじ】業界第1位の大都新聞社は、ネット化を推進したことがあだとなり、紙媒体の発行部数が激減し、部数トップの座から滑り落ちかねない状況に陥った。そこで同社社長の松野弥介は、日頃から何かと世話をしている業界第3位の日亜新聞社社長・村尾倫郎に合併を持ちかけ、基本合意した。二人は両社の取締役編集局長、北川常夫(大都)、小山成雄(日亜)に詳細を詰めさせ、発表する段取りを決めた。1年後には断トツの部数トップの巨大新聞社が誕生するのは間違いないところになったわけだが、唯一の気がかり材料は“業界のドン”、太郎丸嘉一が君臨する業界第2位の国民新聞社の反撃だった。合併を目論む大都、日亜両社はジャーナリズムとは無縁な、堕落しきった連中が経営も編集も牛耳っており、御多分に洩れず、松野、村尾、北川、小山の4人ともスキャンダルを抱え、脛に傷持つ身だった。その秘密に一抹の不安があった。
※本文はフィクションです。実在する人物名、社名とは一切関係ありません。
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