ネット戦略の充実を図る
–人間味といえば、岡田代表は意外に子どもが好きです。
林 民主党は2月に、24時間保育を行う認可保育園のエイビイシイ保育園と、夜間学童保育施設のエイビイシイ風の子クラブを視察しました。岡田代表は子どもたちに人気があり、腕にしがみついてきた女の子もいたほどです。本人も喜んでおり、いい笑顔の写真が施設のホームページに掲載されました。選挙権年齢が18歳に引き下げられる議論もあるので、岡田代表にはもっと若い人と接してもらいたいです。4月24日には、品川女子学院高校で高校生と対話集会を開き、26日のニコニコ超会議2015では、現役女子高生の起業家、不登校を経て20歳で起業した男性らと対談を行いました。参議院選挙を来年に控え、党としては若者たちにどうアプローチしていくか、というのが重要な課題になっています。
–若者対策には、インターネット関連の戦略も大切です。
林 蓮舫代表代行がリードする企画チームと連携し、ネットを通じて若者と対話していくことも考えています。また、政策や取り組みを発信していく狙いでニュース番組『5min.民主』を週に2回放送しています。火曜日は「ダイバーシティ民主」ということで、さまざまな活動や議員などを取り上げ、金曜日は「民主ウィークリー」として1週間を振り返るという構成です。民主党の活動を立体的に理解してもらえる工夫をしています。
–ネット放送では、自民党がすでに『カフェスタ』をやっています。
林 『カフェスタ』は、さまざまなゲストを招くトークショー形式で、一つのアピールの方法といえます。しかし、私たちは事実を淡々と伝えるやり方を選びました。集中して視聴できる時間を考慮して、5分でわかるようにまとめることにしたのです。『カフェスタ』が「大勢でわいわいとお鍋をつついている」というイメージなら、『5min.民主』は「小さいけれど、栄養バランスのとれた幕の内弁当」という感じでしょうか。かみしめるとお母さんの味がして、その愛情が体の隅々まで行き渡る。その良さを、1人でも多くの人に感じてもらえるように、がんばっていきたいと思います。
(構成=安積明子/ジャーナリスト)