コスモ石油が提供しているカーリース「コスモスマートビークル」のプランを見てみると、車両価格から各種税金、保険、車検、ロードサービス、オイル、タイヤ交換などのメンテナンスもカバーして、給油の割引サービスなども付いている。リース料は、軽自動車の60カ月契約が月額2万8000円程度。契約期間が終了すれば返却するので自分の所有物にはならないが、納税や車検の煩わしさから解放されたい、子どもが小さく移動に自動車が必要な数年だけ使いたい、などのニーズには適しているだろう。
もっと気楽に費用を抑えたカーライフを望むなら、カーシェアリングをチェックしたい。月額基本使用料を払えば、使いたい時に分単位で利用できるので、週末に買い物をまとめてしたい、ドライブを数時間楽しみたいという時などに便利だ。
タイムズ24が展開するカーシェアリング「タイムズカープラス」のプランは、月額基本使用料1000円で15分206円から。レンタカーで丸一日借りるほどではないが、1回数時間、月数回の頻度で使いたいというユーザーに向いている。
週末のレジャー利用にはレンタカーが最適
週末のレジャーや旅行、旅先での移動手段として頼りになるのは、やはりレンタカーだろう。1泊2日のレンタルでコンパクトカーを借りた場合、免責保障付きで1万5000~2万円程度が相場だ。会社の福利厚生として提携している企業や保険組合など利用することで割引になる場合もあるので、そのような制度は賢く活用したい。
注目したい新しいサービスが、「旅宅便」なるドライバー付きのレンタカーだ。ドライバーが自宅まで車で迎えに来てくれて、目的地まで送ってくれるのだ。旅のプランニングは自由にできるので、途中の観光スポットへの立ち寄りなどももちろん可能だ。ドライバーは2種免許を所持するプロで、万一の際の大型保険保障も付いているので、家族や仲間内での旅行の際、運転手だけアルコールを飲めない、体力的に負担が大きいなどの煩わしさから解放され、安全で快適な旅が楽しめそうだ。3人乗りセダンが1日2万9800円、6人乗りワゴンが3万2800円、9人乗りワゴンが3万5300円(ガソリン代、高速代、駐車場代、運転手宿泊代などは別途)。9人乗りワゴンを割り勘で利用した場合、1人当たり3922円というのは意外とリーズナブルだ。親しい仲間同士での旅行はもちろん、2家族一緒の家族旅行、冠婚葬祭の際の送迎などにも使えそうだ。
まずは自分のライフスタイルを振り返り、どのように自動車と付き合うかを決めよう。スマートで、経済的にもメリットが大きい、賢いカーライフを始めたいものだ。
(文=大竹のり子/CFP、株式会社エフピーウーマン代表取締役)
●大竹のり子 株式会社エフピーウーマン代表取締役、ファイナンシャルプランナー(CFP)
出版社の編集者を経て2005年4月に、女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」を設立。現在、雑誌、講演、テレビ・ラジオ出演など多くのメディアを通じて女性が正しいお金の知識を学ぶことの大切さを伝えている。『マネーセンスを磨けば、夢は必ずかなう!』(東洋経済新報社)、『老後に破産しないお金の話』(成美堂出版)など、お金の分野での著書は40冊以上に及ぶ。一般社団法人金融学習協会理事。
お金との正しい付き合い方が学べる無料マネーセミナー受付中!
http://www.fpwoman.co.jp/seminar009