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浅井佐知子「世界一やさしい 不動産投資のお話」

50代からでも全然遅くない!不動産投資で成功する正しい始め方、間違った始め方

文=浅井佐知子/不動産鑑定士、不動産投資コンサルタント
50代からでも全然遅くない!不動産投資で成功する正しい始め方、間違った始め方の画像1
「Getty Images」より

 こんにちは! 不動産鑑定士、不動産投資コンサルタントの浅井佐知子です。今回から不動産投資を成功させるために必要な知識をコラム形式で書いていきます。どうぞよろしくお願いします。

 私は2015年頃から現在に至るまで、不動産投資をしようと考えている人向けに不動産投資スクールを開催しています。そのなかで感じたことや実例もたっぷり紹介できたらと思います。

 雑誌でも最近頻繁に取り上げられていますが、「老後資金が足りない!」というお話を皆様も耳にタコができるほど聞いているかもしれませんね。でも現実問題として、どう考えても足りないです。私が相談を受けるなかでいつも感じることがあります。今の50代は晩婚化が進んでいて、「50代になっても下の子はまだ大学生でお金がかかる」「親の介護が発生しそうだが親にお金がないので、一部援助しないといけない」などと負担がかかっている、ということです。自分の老後資金なんてためている余裕はありません。

 それなのに会社では50歳を過ぎるとそろそろ役員定年が見えてきます。役員手当がなくなると年収もぐっと下がります。そういう50代の方がたくさんいるのです。リストラの可能性だって十分にあります。一体全体どうしたらいいのでしょうか? 解決策はあるのでしょうか?

 本当であればさかのぼること10年前、40代の頃からしっかりと将来を見据えて老後の計画を立てるべきでした。10年あれば資産を築き本業以外からお金が入ってくる仕組みをつくることも十分可能です。でも、そんなことを今さら言っても仕方ありません。悲観的なことを書いてしまいましたが、それでもまだ十分に間に合います。絶対に失敗することはできないので、しっかりと知識をつけて自分にあった方法でお金が流れてくる仕組みをつくる必要があります。

 30代、40代の人は定年まで時間があるので、10年スパンで計画を立て、年金に頼らなくても老後お金が入ってくるようにするのです。本業と同じだけの収入の柱をつくることができれば、仕事のストレスも半分以下になることは間違いありません。会社もひとつの取引先と考えることだってできます。

いつまでにいくら収入が欲しいかを決める

 お金が入ってくる仕組みをつくるにあたって、不動産投資はとても合っていると思います。なぜなら特別な才能はいらないし、一部融資も活用できるし、本業との両立も可能だからです。

 では不動産投資をしよう、と思ったら最初に何をしたらいいと思いますか?

 まず、本を読んだりセミナーに出たりして知識を増やすことは大切ですね。そして、それとともに「不動産投資でいつまでにいくら収入が欲しいかを決める」ことが重要です。勉強する前から決めるなんて難しく感じるかもしれませんが、とにかくざっくりでいいので、まずは決めてしまいましょう。その後、知識を増やしつつ修正していけばいいのです。目的地が決まっていないと旅には出かけられないですよね? それと同じです。

 ここからは実際の例でお話しします。お2人のケースを挙げます。どちらが成功するかはすぐにわかりますね?

<50代会社員Aさんのケース>

 Aさんは50代に入り将来が不安になりました。老後資金として今、手元にある金融資産は自社株が1000万円。預金が2000万円。それに住宅ローンの支払いがほぼ終わった自宅マンションです。子供は3人います。上の2人はすでに働いていてひとり暮らしをしていますが、一番下の子供は現在高校2年生。都内の私立大学を狙っています。予備校代や大学の学費など、あと少なくとも5年はお金がかかります。

 今は役員手当もついて年収は1000万円を超えていますが、数年で役員定年となり手当はなくなります。そうなると年収も大きく減少します。このままだと自分たちの老後は確実にお金が足りなくなる。そう感じたAさんは、自分にもできそうな不動産投資で資産形成をする決意をしました。さっそく本やスクールで勉強しながら、不動産投資のロードマップを作成しました。

1.なぜ不動産投資をするのか?……老後の資金に充てるため

2.不動産投資でいくらの収入を目指すのか?……年間300万円

3.それはいつまでに達成させるのか?……5年以内

 ロードマップを作成することで、いつまでにいくら不動産投資で副収入を得るのかが、はっきりしました。目標が決まったのでやる気も満々です。次はさっそく物件選びです。

<50代会社員Bさんのケース>

 BさんもAさんと同じ年代です。子供はすでに社会人なので、子供にかかるお金はほぼありません。ただし貯金が少ないのが悩みの種です。住宅ローンはすでに返済していますが、現預金が定期預金にしている1000万円のみです。これではとても老後賄える金額ではないと焦ったBさん、ネットで調べていくうちに不動産投資がいいと思うようになりました。なぜなら以前FX投資をしていて、リーマンショックの時に300万円以上の大きな損失を出してしまって以来、FXや株で利益を出すことは自分には無理だと思っていたからです。そこでさっそくネットで募集していた無料の不動産投資セミナーに申し込むことにしました。主催者は不動産会社です。

(文=浅井佐知子/不動産鑑定士、不動産投資コンサルタント)

※次回へ続く

浅井佐知子/浅井佐知子不動産鑑定事務所代表

浅井佐知子/浅井佐知子不動産鑑定事務所代表

不動産鑑定士。大手不動産会社の法人営業として土地の有効活用、ビル1棟売買などで多数の実績を上げる。その後結婚・出産を経て、不動産鑑定士資格を取得。鑑定士資格を持つ不動産投資コンサルタントとして、これまで1,000件以上の不動産鑑定、5,000件以上の賃貸・売買案件をこなしている。著書に『世界一やさしい不動産投資の教科書1年生』など。
浅井佐知子不動産鑑定事務所の公式サイト

Twitter:@sachiko_asai

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