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「副業を行う際のイメージは、事業ポートフォリオです。会社名だと失敗しても言い訳ができてしまううえに、『私の仕事はここまで』とタコツボ化してしまいがちです。このタコツボ化の周辺に副業のイメージがあるのではないでしょうか。関連事業で、企業といった大きな枠組みでは勝負できないところに、会社名でなく個人名で勝負するのです。プロジェクトスキルとして、たくさんの引き出しを持つべきです。いかにお金、情報、仕事の流れをたくさんつくれるかを考えるべきです」(同)
不動産投資はそのひとつ。お金が回収できる仕組みがつくられていることが魅力ではあるが、「大家業」だけではつまらないと石川氏は言う。
「新しいビジネスだと、売掛債権を回収していくルールも自分で構築しなくてはなりませんが、不動産ビジネスでは支払条件が制度化しているので参入ハードルが低いです。ただし、若い人がリタイアして大家業を行うのはつまらないでしょう。ただし、会社を起こす、起業することに対する気軽さは制度的にも必要です。今はまだ金融機関は不動産投資に積極的ですが、自分たちが知らないビジネスとなると消極的な姿勢が目立ちます」(同)
石川氏は、東京だけでなく実家のある茨城県でも人との出会いを中心とした交流会を開き、起業予備軍の人材を活性化し、地元での起業を考えているという。
(文=椎名民生)
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