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住宅ジャーナリスト・山下和之の目

老後「住宅格差」、カネ次第のエゲツない実態…洗面所・浴室共同で学生アパート並みも

文=山下和之/住宅ジャーナリスト

有料老人ホームでも同じような格差が

 これは、何もサ高住に限りません。有料老人ホームでも同じような格差があります。格安の物件だと居室にトイレもない物件が珍しくありません。運営サイドからすれば、夜中に無理して一人でトイレを使おうとして重大な事故につながるリスクを回避するための措置ということになります。

 そうならないように、おむつを使うか、担当者を呼んでほしいということのようですが、生活する側からみれば、人格を無視されたような気持ちにならないでしょうか。

黒塗りのハイヤーが待つ老人ホームも

 それに対して、やはり入居時の一時金が数千万円の高級老人ホームもあります。そうした物件だと、毎朝玄関に黒塗りのハイヤーが2、3台列をなして待っているといったケースもあります。安全のために平日は高級老人ホームで生活し、週末には自宅に帰るといった会社の会長さんなどがいるそうです。

 老後の生活もさまざま。うば捨て山にいかなければならない負け組ではなく、自分で選択して悠々自適な生活を送れる勝ち組になるよう、若いうちからシッカリと準備をしておく必要があります。
(文=山下和之/住宅ジャーナリスト)

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