郵送する場合のポイントは「返信用封筒」
確定申告の方法は、初めての方には難解かと思います。インターネットで調べながら行うか、税務署に行くことになります。あなたの住んでいる場所の管轄の税務署に行かなければいけません。グーグルで調べてから行きましょう。朝8時半から夕方5時までが開庁時間ですが、待ち時間と申告で90~150分はかかります。余裕を持って臨んでください。
会社員で平日には税務署に行けない方は、一部の税務署では2月24日と3月3日の日曜日は開庁しているので、この日を狙うといいでしょう。
並ぶのが面倒な方は、自宅のパソコンやスマートフォンで申告するのがおすすめです。ほとんどの税の情報はインターネット上にあるので、調べるのが苦でなければ圧倒的に楽になります。
自宅での申告は、印刷して郵送するか、「e-Tax」で行うかの2択となります。プリンターがなければ、コンビニエンスストアで印刷しましょう。e-Taxには、マイナンバーカードとその読み取り機を使う方式、およびIDとパスワードを使う方式があります。
去年、税務署で申告していない人はIDを持っていないので、マイナンバーカードでの申告を選ぶことになります。しかし、読み取り機を持っている方は少ないと思うので、必然的に郵送を選ぶ人が多くなります。
郵送する場合は、返信用封筒(あなたの住所を書き、切手を貼る)と控えも入れておきましょう。そうすると、控えに収受印を押して返してくれます。
「控えなんていらないよ」と思う方がいるかもしれませんが、1年後に「もらっておけばよかった」ときっと後悔します。面倒ですが、返信用封筒を封入しましょう。
確定申告には時間と手間がかかりますが、申告納税制度の日本では、あなた自身ががんばって行わなければいけません。毎年やると少しずつ慣れていきますので、この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。
(文=さんきゅう倉田/元国税局職員、お笑い芸人)