老後に死ぬまで好きな趣味を、思う存分楽しむための“お金の貯め方”
趣味に金はじゃんじゃん使うけれど、服はユニクロでほとんどまかなう(といってもうまくやればユニクロだけでも結構オシャレな格好はできる)とか、食費については徹底的に節約して閉店直前のスーパーと仲良しになるとか、そういうバランス感覚を持つことが大事です。
また、長い目でみれば貯蓄癖をつけておくことも重要です。「え、オタクなのに、なんで貯金なんかしなくちゃいかんの?」と思うかもしれませんが、実は貯金をすることはあなたのオタク道を一生続けるための布石なのです。
人生は「貯金ゼロ」では成り立たない
20代から30代前半にかけては、貯金ゼロでも生きていくことができます。ボーナスで過去半年分のマイナスをリセットするようなやりかたもできるでしょう。しかし、貯金ゼロで人生を最後までクリアしていくことは不可能です。
それは結婚しても、おひとりさまの人生でも同じです。例えば、あなたはどこかで家を確保する必要がありますが、頭金ゼロで家を買うのは将来に苦しいローンを残す可能性が高いでしょう。頭金を用意するということはつまり、貯金をする、ということです。
また、結婚して子どもができれば、子どもを卒業させるまでのお金を趣味より先に負担しなければいけませんが、これも高校と大学の学費だけで約1000万円かかり、全部を奨学金にして子どもに背負わせるわけにはいきませんから、計画的に半分以上を貯めておく必要があります。
そして、あなたの人生の最後にやってくるセカンドライフです。あなたが平日の夜に毎日2時間くらい、週末は毎日15時間くらい趣味に没頭したとしても、22歳から65歳で使う時間は合計でおよそだいたい9万時間です。
しかし、65歳から老後の生活をスタートし毎日15時間を25年使えるとしたら、なんと自由時間の合計は13.7万時間になります。
老後のほうが自由に使える時間は多くなりますから、趣味人ほど楽しみがありますが、そのとき「オタク趣味に使えるお金」があるかどうかは別問題です。
国の年金でオタク出費がまかなえるはずがありませんから、自分で貯めておかなければならないのです。
生涯オタクであり続けたいなら、オタクこそお金を貯め増やそう
現役時代、月4万円趣味に使っていた人なら、引退後フルに趣味に没頭すれば月8~12万円以上欲しくなってもおかしくありません。しかし、老後が長期化している現在、25年(65歳から90歳まで)の趣味予算に置き換えると、これは「2400~3600万円」にも膨れ上がります。