GREE、DeNAは新しい“卓越した”コンプガチャを生む

　私は、「コンプガチャが射幸心を煽り、人びとがお金を費やしてしまう」といわれるたびに、むしろこのビジネスの素晴らしさを思い、この2社の卓越性に賛辞を送らずにいられない。コンプガチャ自体は消えても、類似の思考停止ビジネスはソーシャルゲームでこれからも開発され続けるだろう。

知人との会話

　しかしまあ、それでもなおコンプガチャの倫理性について問う声はあるだろう。

知人A氏（以下、A）　ところで……。サービスを提供しているところはGREEDだっけ？

筆者　GREEDって……。お前、失礼なこと言うなあ。違うよ、GREEだ。

A　そうか、もう一社は「非常識人」を表すアルファベット単語だったな。

筆者　DeNAだよ。お前、わざと間違っているだろ。

A　コンプガチャって、文字を入れ替えると、「チ◯コがヤプー」になるぞ。

筆者　なんだ、その「ヤプー」ってのは。あの伝説のカルト小説『家畜人ヤプー』のことか？

A　そうそう、『家畜人ヤプー』では主人公が生殖能力を奪われていただろ。お客を無能力化し、思考停止にしてお金をとるっていう点では同じだわなあ。

筆者　彼らは、新たなビジネスモデルをつくったんだぜ。バカにすんなよ。

A　バカにしていないよ。GREED（貪欲）って間違えたのも、肉食系だっていうホメ言葉が無意識に出てきちゃったんだ。

筆者　草食系より肉食系がモテるからな。でも肉食動物は、胃ガンによる突発死が多いらしいぜ。

A　「胃ガン」、これも入れ替えると「因果」か……。因果応報。よい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがある。