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やや成熟の部下には「援助型リーダーシップ」のスタイルが効果的です。激励したりし、自立性を促すための環境を整えていきます。
成熟の部下には「委任型リーダーシップ」のスタイルが効果的です。権限や責任を委譲していきます。
部下の個性を把握するコミュニケーションがカギ
このように、部下の成長度合いに応じて個別的にリーダーシップを発揮していく必要があります。そのためには、個々の部下が何を思い、何を考え、何を望んでいるのかを把握していかなければなりません。そこで、部下についての情報が必要になってきます。情報を得るにはコミュニケーションを図っていくしかありません。凡庸な結論ですが、凡庸な結論にこそ本質があると考えるべきでしょう。個々の部下を個別的に知ることが、今まで以上に大切になってきています。
部下を個別的に知り、個々の部下に合わせたリーダーシップのスタイルを選択し、適切な育成を行わなければ会社としても成長が難しいといえます。公開説教などしなくても済むよう、多様なリーダーシップのスタイルを確立していくべきでしょう。
あなたは、部下に対して強権的なリーダーシップだけになっていませんか。聞いてばかりではありませんか。熱血に走り激励ばかりになっていませんか。委任しすぎて放置していませんか。
これでは部下の能力の向上は見込めません。そして離職率は上がる一方です。部下の能力向上を図ることと離職率を低く維持することは、相関関係にあります。簡単ではありませんが、ここまでみてきたように、筆者はSL理論とコミュニケーションに活路を見いだせると考えます。部下を個別的に把握し、それぞれに合わせたリーダーシップを発揮していくことで組織全体の人材が活性化するのではないでしょうか。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)
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