職場の悩みは、仕事そのものよりも人間関係に起因することが多い。
周囲に合わせたり、人間関係に振り回されたりして疲れてしまう…そんな人は少なくないはずだ。
しかし、それらは「群れない」生き方をすれば解決できるはず。
『群れない。 ケンブリッジで学んだ成功をつかむ世界共通の方法』(塚本亮著、秀和システム刊)は、「群れない」生き方を提案する一冊である。
本書では偏差値30台の不良からケンブリッジの大学院まで進んだ著者の塚本氏が、成功するための自己変革の方法を紹介する。
■付き合ってはいけない3つのタイプ
「群れない」とはどんな生き方なのか。たとえば、付き合わない相手を明確にする。自分がやりたいことに集中するためには、相手にしてはいけないタイプを明確にする必要がある。
塚本氏が付き合わないようにしているのは、以下の3つのタイプだ。
1.時間へのリスペクトがないタイプ
2.自分の意見を押しつけてくるタイプ
3.必要以上にネガティブなタイプ
しかし、嫌われるのを恐れてこういうタイプにも愛想良くしてしまうことがあるだろう。
覚えておいてほしいのは、愛想のいい人間を演じていると、自分にとって必要のない人まで寄ってきてしまうということだ。そして、その人たちに振り回されてばかりの人生になっていく。
可能な限り自分にとって必要のないものを引き寄せないためには「あの人はちょっと気難しい」という、一見マイナスな評判が立つくらいで丁度いい、と塚本氏は言う。
「群れない」ことには、不安や寂しさも伴う。そんなときは、心よりも身体を強くするのがよい。なぜなら心と身体は密接に関係しているからだ。身体を動かせば、やがて心も軽くなっていく。塚本氏は、孤独感や無気力を感じたときは、すぐにジムに行くようにしているという。
孤独感を抱いた場合の他の対処法は、気持ちをひとつのことに集中させてみること。「呼吸」に意識を集中させるだけで、心は落ち着いていき、心の安定を感じられるのだ。
「群れない」とは、ひとりで生きていくという意味ではない。ケンブリッジ大学の大学院では、「生き方」について学べたことが大きな財産になった、と塚本氏は述べる。
それぞれが自立し、必要なときにお互いの力を出し合い、個人ではできないものを創造していた。お互いが依存しない生き方を自然に送っていたのだ。
自分らしく、思い描いた人生を歩むためにも、周囲の人に依存しない「群れない」生き方も必要なのだろう。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。