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親からの虐待、放置子etc……幼少期の生活が“自己肯定感”の欠如を招く!?

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※画像:『Dr.明橋の生きるのが
楽になるたったひとつの言葉』

著:明橋大二/主婦と生活社

 よほど楽観的な人でない限りは、みんな何らかの不安を感じながら生きています。

 それらの原因がわかっているならまだいいのですが、中には一見順風満帆の人生に見えるけれど、自分でも何なのかわからない、漠然とした不安もあり、毎日が憂鬱になってしまう人も多くいます。

 この不安とうまく付き合っていくにはどうしたらいいのでしょうか。

 『Dr.明橋の生きるのが楽になるたったひとつの言葉』(主婦と生活社/刊)の著者で心療内科医の明橋大二さんは、そのカギとして「自己肯定感」を挙げ、本書のなかでその育て方をつづっています。

■「自己肯定感」とは何か?

 自己肯定感とは、端的に言うと「自分は生きている価値がある」という気持ち。これは「自分の存在そのものへの自信」とも言い換えられます。

 これは誰にでも備わっている感覚ではなく、子供時代に親や周囲の人に、自分のいいところだけでなく、悪いところも含めてすべてを受け入れてもらった経験がないと育ちにくいものです。たとえば、テストで悪い点を取った時に、点数だけを見て叱るのではなく、その中にあるちょっとした進歩に目を向けてほめてあげたり、勉強した過程をほめてあげると、子どもは自分の存在そのものが受け入れられている実感を持ち、自己肯定感が育つのです。

 小さい頃から成績が良くて、親からしたら手のかからない子どもだったとしても、その経験がないことによって自己肯定感が十分に育たないというケースもあると明橋さんはいいます。

■自己肯定感が育たない環境

 では、自己肯定感が十分に育ちにくい環境とは、一体どのようなものなのでしょうか。

 まず挙げられるのが、親から虐待を受けたり、放置されて育ったというケースですが、それだけではありません。

 子どもの頃から、学業やスポーツでいい成績を残した時は褒められて、結果が出ないと叱られ、落胆されるという環境で育った子供は、「親の期待を裏切ったら、親を悲しませる、嫌われる、自分の存在価値がなくなる」と思うようになります。

 これは子どもの「いい部分」だけを評価し、受け入れる育て方であり、子どもは「自分のすべてを受け入れてもらえる」という実感を持つことができません。これでは自分の存在価値に自信が持てないので自己肯定感は十分に育たず、大人になってから生きていることへの漠然とした不安を抱えやすくなってしまいます。

■「私は、私でいい」と自分に言い聞かせる

 では、自己肯定感を持てないまま大人になってしまった人は、もう今からそれを育てることはできないのでしょうか。

 そんなことはありません。

 常に他人からの期待に応えなければならないという思い込みを捨て「ダメなところも人に見せてもいいんだ」「私は、私でいい」と自分に言い聞かせるのは一つの方法として挙げられます。

 また、今の自分の状態が両親や恋人など周囲の人々によるものだと感じるのであれば、彼らとの関係を見直してみる必要もあります。

 自己肯定感を持てているかどうかは、人生の幸せを実感する上でも、仕事や家庭生活など全ての対人関係に関わる上でも、大事な問題です。

 もし、あなたが生きることに漠然とした不安を抱えているなら、もしかしたらそれは幼い時に自己肯定感を十分に育てることができなかったからかもしれません。

 本書にはこの感覚と育て方についてさらに詳しい解説が加えられていますので、心当たりのある人は、手に取ってみると、自分が感じている生きづらさや不安が軽減されるはずです。

(文=新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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