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上がり続ける電気料金、節約術で実は損してる?支払いを最小限にして得する方法

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カード払いは実は損?(「Thinkstock」より)
 5月から、また電気料金が上がる。大手電力会社10社揃っての値上げは4カ月連続だ。電気をこまめに消し、使わない電化製品のコンセントを抜くなど、電気の使用量を減らすように心がけている人は多いが、電気代の「支払い方法」を細かく検討している人は少ないようだ。

 オトクあるいは当り前と思い込んでいる支払い方法が、実は損になっていないかどうか、(1)住んでいる地域、(2)1カ月の電気代、(3)クレジットカードのポイント還元率の3点から確認してほしい。

 まず(1)の住んでいる地域だが、あなたが利用している電力会社はどこだろうか? 北海道電力と沖縄電力を除く電力会社には、口座振替割引がある。口座振替で指定日に引き落としができれば1カ月当たり54円(税込)の割引だ。口座振替割引がない北海道と沖縄ではクレジットカードで支払うとポイントが貯まる分オトクだが、口座振替割引がある電力会社なら、口座振替割引のほうがオトクな可能性があるのだ。

 次に、(2)の1カ月の電気代を確認しよう。あなたは1カ月の電気代にいくら支払っているだろうか。もちろん季節によって変動するし、地域によっても差はあるが、金額によって支払い方法ごとのオトク度合いが変わるので、確認しておきたい。ちなみに、5月の全国平均額は約7900円だ。

 1カ月の電気代を確認したら、最後は(3)のクレジットカードのポイント還元率を確認しよう。ポイント還元率は、インターネットで「クレジットカード、還元率」や「〇〇カード(利用しているクレジットカードの名称)、還元率」などと入力して検索すると調べることができる。

●ポイント還元率と口座振替割引の比較

 最近は「少しでも節約したい」「ポイントを貯めたい」と、公共料金をクレジットカード払いにする人が多いが、実はクレジットカード払いよりも口座振替のほうがオトクになる場合がある。

 具体的に、1カ月の電気代が5000円と、1万円の場合で検証してみよう。

 多くのクレジットカードのポイント還元率は0.5%だ。あなたの持っているクレジットカードの還元率が0.5%の場合、1カ月の電気代が5000円なら貯まるポイントは25円分、1万円の場合は50円分だ。ポイント還元率が1%なら、電気代5000円で50円分、1万円で100円分が貯まることになる。

「電気代を節約して5000円に抑えて、それをクレジットカードで支払って25円分のポイントが貯まるならオトクじゃないか」という声が聞こえきてそうだが、先ほどの口座振替割引を思い出してほしい。口座振替割引がある電力会社の割引額は54円だ。つまり、クレジットカードのポイント還元率が0.5%なら電気代が1万円以下、ポイント還元率が1%なら5000円以下の電気代なら、クレジットカードよりも口座振替を利用したほうがオトクなのだ。

 なお、ガス会社で口座振替割引を実施しているところは少ないが、東京ガスが3月(群馬では4月)から1カ月あたり53円(税込)の口座振替割引を始めた。東京ガスの地域に住み、ガス料金をクレジットカードで支払っていた人は、電気料金と同様に、クレジットカードと口座振替のどちらがオトクか、検討しておこう。

 また、よく知られている電気のアンペア数を下げて基本料金を引き下げる節約術は、利用できる地域が限られる。関西や中四国、沖縄などの地域ではアンペア指定ができないために使えない方法だが、これらの地域からアンペア指定ができる地域に引っ越した人は、電気料金の設定や支払いにムダがないかチェックしたいところだ。
  
 毎日の生活に欠かせない電気に関する料金だからこそ、どの支払い方法がオトクかをしっかり確認しておきたい。これらの手続きは、一度設定すると毎月自動継続されるものだけに、思い立ったらすぐに各企業のホームページから手続きをしておこう。
(文=前野彩/ファイナンシャルプランナー)

●前野彩
CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士をはじめ、NPO法人金融知力普及協会インストラクター、一種証券外務員など、数多くの資格を持ち、マネーに関するセミナー・講演を各地でこなし、各種メディアへの出演実績があり、『ズボラでも大丈夫!書き込み式 一生役立つお金のキホン』『書けばわかる!子育てファミリーのハッピーマネープラン』(ともに日本経済新聞出版社)ほか著書も多数。FPオフィスwill代表。