静岡県内にある、某有名「ラーメンチェーン」の店舗で食品事故が起こりました。提供されたラーメンに、人の親指の一部とみられる異物が混入していたと報じられています。
パート従業員が調理中にスライサーでチャーシューをスライスした際に、誤って右手の親指を切り、それが調理過程でラーメンに混入したようです。疑問点の多い事件ですが、食べるものに関することなので、早急に全容を解明してほしいところです。
また6月には、サザビーリーグが展開する「アフタヌーンティー・ティールーム」で、ドーナツなどを揚げる際の揚げ油に従業員が誤って洗剤を入れてしまう事故がありました。揚げ油を注ぎ足そうとして、間違って洗剤を入れたようです。揚げ油と洗剤の容器が似ていることが原因とされていますが、杜撰な印象が否めません。店側はすぐに気付き、販売を中止して回収を呼び掛けたものの、購入者はすでに食べてしまい、「口の中がピリピリする」といった問い合わせが相次いだといわれていますが、食べても気づかなかった人もいる可能性があります。
筆者がいつも、いつか事故に結びついてしまうのではないかと、ヒヤヒヤしながら見守っているのは、コンビニエンスストアの揚げ物です。筆者はコンビニで食品は買いませんが、レジ待ちの時などにほかのお客が買った揚げ物を包装しているスタッフが、お金などを触った後、手も洗わずに対応しているのを目にします。
そもそも、コンビニもファストフード店も、揚げ油にどんな成分が入っているかを明らかにしている店は少なく、単に「植物油」としか公表していない店も多くあります。どんどん揚げて、それを保温しておけるショーケースに入れている様子を見ると、ちょっと鳥肌が立ってしまいます。幸いなことに、これまで大きな事故には結びついていないようですが、油断は禁物です。消費者としては、コンビニの揚げ物は、なるべく食べないようにするべきでしょう。
食品事故は起こってしまってからでは遅いので、各メーカーは絶対に食品事故が起こらないように、さまざまな手立てを講じていることも事実です。食品の安全性を確保するためには、付着している細菌を殺さなければなりません。食品添加物を使って殺菌することもありますが、製造工程でそれを成し遂げられるのがレトルト食品です。