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“高級”仏産ワインの没落 安く高品質なチリ産が逆転か?輸入ワイン市場に異変

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 アサヒビールでも、「サンタ・へレナ」「サンタ・へレナ・アルパカ」など、やはりチリ産は好調だという。

 加えて、サントリー関係者によれば、「チリ産というとリーズナブルな価格帯というイメージがあるが、当社が扱っているビニャマイ社の『ビトラル』シリーズなどはレゼルヴァクラスだが、14年は前年比153%だった」という。レゼルヴァはチリのワイン法で規定されている高級ワインで、法定アルコール度数よりも少なくとも0.5%以上高く、樽熟成して特有かつ独自の風味特性を持つもの。そのさらに上級がグラン・レゼルヴァである。チリ産はリーズナブルな価格帯から高価格帯へと、人気が広がってきているわけである。

 チリ産の人気が高まっているだけではなく、フランス産の人気低下も逆転を招く要因となりそうだ。日本でこそフランス産の輸入シェアは高いが、世界のワイン取引で見るとフランス産の数量ベースでのシェアは徐々に、そして確実に後退してきているのだ。

 OIV(ワイン国際機構)のレポートなどを見ると、90年代初頭にはライバル、イタリアに輸出量で抜かれており、10年頃にはスペインにも抜かれて第3位に落ちている。このためサルコジ前大統領時代には、「ワイン産業近代化5カ年計画」(09~13年)が策定され、国際競争力を回復するための施策が相次いで打たれている。具体的には、世界の主要市場への積極的売り込み、変化する消費者ニーズに対応する商品づくり、フランスのイメージ向上を図りつつ製品の理解や認知度を高める、などが主要テーマとなっていた。

 しかし、この施策が必ずしもうまくいっていないことは、世界市場での急激なシェア低下を見れば理解できる。しかもライバルはイタリア、スペインだけではない。オーストラリア、チリ、アメリカ、アルゼンチンなど、「ニューワールド」と呼ばれる国々も国家戦略としてワインの輸出に力を入れており、まさに挟み撃ちの状況だといっていい。しかも、これら各国は品質向上にも積極的に取り組んでおり、味や品質の面でも急激にキャッチアップしてきているのだ。

チリ産ワインの人気の理由

 このような中、急速に日本市場で存在感を高めているチリ産だが、その人気の理由は何だろうか。バイヤーやワインメーカー関係者は、安さの割に味や質がいい点を挙げる。

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