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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

風邪薬は危険?妊婦は摂取で胎児に脳発達障害の恐れ、排尿増で体温低下も

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事
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風邪は無理に抑え込むべきではない?

 風邪は、ある意味で体の調整作用と捉えるべきです。普段、偏った栄養摂取をしている人や、化学物質などを過剰摂取している人は、体の中に排泄欲求が高まり、風邪の様々な症状を使って排泄を促し、体を調整しようとするのです。ですから、風邪の症状はむやみに抑え込むべきではありません。風邪薬は風邪そのものを治すことはできず、その症状を和らげるためのものです。風邪を根本的に治すのは、自分自身の治癒力であるということを踏まえて、やむを得ず薬を飲むというのであれば、それはその人自身の判断ですから仕方がないといえます。

 風邪をひいた時に、栄養のあるものを食べるというのも、賛成できません。その風邪がウィルスなどによる感染性のものであれば、なおさらです。インフルエンザを含む風邪の原因となるウィルスは、増殖する時に鉄分を必要とします。ですので、せめて鉄分を多く含む食べものだけは多食しないようにしましょう。風邪をひいたら食事を控えめにして、なるべく消化に負担がかからない食事内容にしたほうがいいでしょう。

 そして、治りかけの時期に冷たい風に当たったり、かいた汗で体を冷やすことのないように過ごすことです。治りかけの時期に激しい動きや無理な体の使い方をすると、それこそ風邪が万病の元になってしまいます。

 特に、冬の風邪の場合は目のケアをしてあげると、スムーズに経過できます。それは、冬の間に私たちの体が大脳神経系を酷使するからです。その部分を緩めてあげると、体は元気を取り戻し、活性化します。

 目を緩める最も簡単で安全な方法は、目の温湿布をすることです。目の温湿布の手順は、まず42~43℃くらいの少し熱めのお湯(くれぐれも熱すぎないように)を用意し、その中にタオルを一旦ひたしてからきつく絞ります。仰向けになって、そのタオルを目の上に置き、2~3分たってタオルが冷めてきたらもう一度お湯にひたして絞り、目の上に置く。3~4回それを繰り返します。

 2回目以降お湯が冷めてきたら、差し湯をして、できるだけお湯の温度を一定に保ったほうが効果が高いです。冬の時期にこの目の温湿布をすると、風邪をひいていない時でもすこぶる気持ちがよいのですが、風邪をひいている時は格別の気持ちよさです。

 風邪は「なる」とか「かかる」といわず「ひく」といいます。英語でも「catch a cold」というがごとく、自分の体の欲求で勝手に風邪を利用して、調整しているということなのです。風邪を上手にひいて、スムーズに経過させるためには、普段の食生活で最適な(オプティマルな)食事をしていることが最も重要なことです。

 ぜひ、オプティマルフードピラミッド(生きていくために必要な必須栄養素と植物栄養素を、過不足なく摂取する方法)にのっとった食事を心がけていただきたいと思います。ちなみにオプティマルフードピラミッドに関しては、本連載第2回記事『“えさ”を食べさせられている現代人 必須栄養素約50種、ひとつでも欠けると生命の危険?』でご紹介していますので、もう一度お目通しください。

 どの季節にも、ほかの季節には味わえない良さがあります。気持ちよくすごすためにも、もう一度食事を見直してみましょう。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

●南清貴(みなみ・きよたか)
フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、からだと食の関係の重要さに気付き、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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