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中曽根陽子の教育最前線

東京都教委、教師が学ぶ独自研修を実施…「先生も本当の自分を教室に持ち込むべき」

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 新たな時代に対応できるグローバル人材育成のために、東京都教育委員会が行なっている「Divers Link Tokyo Edu」(ダイバースリンク)という事業がある。その一環として教職員研修が行われた。会場は、昨年オープンしたTOKYO GLOBAL GATEWAY。東京都教育委員会が提供しているユニークな体験型英語施設だ。東京都の小中高・特別支援学校から41名の教員が、海外の先進的な教育手法を学ぶために集まっていた。しかし意外にも、そこで語られたのは、手法ではなく、「学ぶとはどういうことか」という本質的な問いだった。熱い研修の様子をリポートする。

研修のスタートは、マオリ語でのあいさつから。それは日本語が母国語でない子供が感じるぎこちなさの体験

 今回の研修のテーマは「『他者への共感、思いやりと尊重』を学びの場へ~ニュージーランド教育における「価値」の共有、「万人のための教育」の意義~」というもの。東京都教育委員会が教育に関する覚書MOUを締結しているエデュケーション・ニュージーランドの協力で、多様な価値観を学ぶ授業のつくり方や探究型の指導法について学ぶことを目的に開催された。研修を担当したのは、ニュージーランド・オークランド工科大学のハワード博士。国内外で広く探求的アプローチや多様性に配慮した指導法の教員研修を手がけている方だそうだ。

 初めて聞くマオリ語を使っての自己紹介で、集団の中でマイノリティになった時に何を感じるかを体験することから始まった研修。そして、ニュージーランドの公用語についての説明があった。

 なんと、先住民の言葉マオリ語と英語のほか、手話も公用語とされていて、聴覚障害のある生徒も専門家のサポートを受けながら普通学校に通っているという。体の障害のあるなしにかかわらず、いずれの子も学べる環境を整えるという考えがあるからだ。ニュージーランドの子供たちにとって、多様性は、教室の中に当たり前にあることなのだ。研修が始まってわずか数分で、まだまだ自分が狭い価値観にとらわれていたことに気づかされる。

マイノリティな立場の人が教室で何を感じるかを体感

教師も人、教室に本当の自分を持ち込め。そして、生徒も自分の心を持ち込める授業を!

 次に投げかけられたのが、「最も大切なことは何か?」という問い。その答えは「人」だという。教員研修だから「人」とは生徒のことを指しているのかと思いきや、教える側も含む万人だという。「学びはすべての人のためにある」。これがニュージーランドの教育の根底にある考え方のようだ。

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