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木更容子「やっぱり女子!」

「シミが消えた!」→再び出てきて再びレーザー&フォトフェイシャルの“無限ループ”

文=木更容子/美容ジャーナリスト、美容コメンテーター
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「シミが消えた!」→再び出てきて再びレーザー&フォトフェイシャルの“無限ループ”の画像1「Gettyimages」より

レーザー」と「IPL」。なんのことだかわかります? 「レーザー」といってもレイザーラモンHGではないですよ。

 女子の世界では「レーザー」は、にっくき「シミ」を消す飛び道具。「シミ」は大多数の女子にとって一生の敵。消しても消しても浮き上がってくる。そんなゾンビみたいな「シミ」に対抗できる、唯一の武器ともいえるのが「レーザー」なのです。飛び道具というのも、言い過ぎではありませんよ。本当にシミを焼き取って消すんです。痛そうですか。そりゃ、痛いです!

 美容界において「レーザー」は、特定の波長をもつ光線(いろいろな種類があります)を使用し、色素沈着などの症状を改善する治療の総称といえます。とくに、濃くてハッキリとしたシミに有効とされています。照射はバシッとほんの一瞬なのですが、火傷と同じなので、カサブタになります。痛いです。

 しかし、本当のクライマックスは、このあと。カサブタがはがれると、あ~ら不思議。「シミが消えた」と思うほど、キレイな皮膚が現れるんです。それで、「シミ」が消えるのなら、めでたしめでたし。

 ところが、そうは問屋が卸さない。シミによっては、一度や二度の施術では消えず、何度も繰り返してやっと消える場合や、ついには消えずに残る場合も。いや、1回で消えるほうが稀といえるかも。むしろ、少ない回数で済めばラッキーくらいに考えておいたほうがいいかもしれません。もちろん、何回も繰り返せば費用も時間もかかります。最近は価格崩壊による激安設定も多く見かけますが、ミニマム料金では済まないケースが多数です。

 さて、もうひとつ「シミ」への対処法には、「IPL」というものもあります。こちらも光は光なんですが、もっと範囲の広い波長の光を利用する治療の総称。「フォトフェイシャル」などが有名です。薄い小さなシミがたくさんある場合にお勧めされがちです。ですが、シミが消えるかは、ハッキリいってビミョウです。繰り返すことで徐々に薄くなっていく、などといわれますが、ハッキリいってビミョウです。ですが、一瞬ですがカサブタがはがれると、あ~ら不思議、「シミが消えた?」と思うほど、キレイな皮膚が現れるんです。もって2週間くらいでしょうか。かなり短いです。 

 でも考えてみたら、この「あ~ら不思議」が最大の魔力なのです。一瞬とはいえ「シミが消えた」と思うほどキレイな皮膚が現れ、年末の大掃除みたいに「シミ」が一掃されるのですから。ほとんど肌の「ときめきの片付け術」ですよ! 一度でも体験したら、もうダメです。私の友人にもやめられない人が多数です。お金が続く限りですけどね。こういう施術は、金の切れ目が縁の切れ目です。

 でも、きっと女子はそんな「ときめき」が欲しくて、今日も「レーザー」や「フォトフェイシャル」の情報を、ポチッてやっちゃうんですよね。ワタシも。
(文=木更容子/美容ジャーナリスト、美容コメンテーター)

木更容子/美容ジャーナリスト、美容コメンテーター

木更容子/美容ジャーナリスト、美容コメンテーター

化粧品開発者や研究者、また医師や大学教授への取材を積極的にこなす。それから得た情報を中立的な視点で読者に伝える独自のスタンスが、読者から高い支持を得ている。美容誌をはじめ、数々の人気女性誌において美容ページを担当。『Oggi』(小学館)では“美肌師匠”、『Domani』(小学館)では“美肌のエキスパート・木更隊長”、『MAQUIA』(集英社)では“美肌番長”として、誌面にも登場する。現在、『InRed』(宝島社)、『SPUR』(集英社)にて、連載コラムを執筆中。化粧品のマーケティングおよび開発アドバイザーとしても活躍
木更 容子オフィシャルサイト

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