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滋賀医科大病院、がん患者270人の治療を突然中止…背景に“医療ミスの隠蔽”か

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仮処分決定の直後、「待機患者の救済認められる」と書いた横断紙を広げる待機患者

 前立腺がんの最先端治療の打ち切り方針をめぐって、滋賀医科大学医学部附属病院が揺れている。

 既報したように、同病院は今年の6月30日をもって岡本圭生医師による高度な小線源治療を廃止して、12月末で岡本医師を解雇する方針を告知している。これに対して岡本医師と同医師による治療を希望している待機患者らは、病院側の方針は治療妨害にあたるとして、治療を継続するように求め、今年2月、大津地裁に仮処分を申し立てた。大津地裁は5月20日に、岡本医師の主張を全面的に認め、治療を11月26日まで延期することを命じる決定を下した。

 しかし、病院はこれを不服として5月31日、保全異議申立を行った。保全異議申立てとは、仮処分の取り消しを求めて再審理を申し立てる手続きである。再審理を担当するのは、命令を下した裁判所だ。このケースでは、大津地裁である。仮に判決が覆れば、33名におよぶ待機患者は治療を受けられなくなる可能性がある。待機患者で申立人のひとり鳥居浩さんは、病院による保全異議について次のように話す。

「いまだに不穏な動きをやめない病院長に怒りを感じます。患者の治療を最優先すべき立場にある病院長が異議を申し立てたことは理不尽です。治療妨害をやめてほしい、患者の希望を打ち砕かないでほしい、というのが率直な気持ちです」

 鳥居さんは2018年5月に勤務先の会社が推奨している人間ドッグを受け、前立腺がんの疑いを告げられた。そこで精密検査のために伊丹市内の病院を受診した。この病院を選んだのは、鳥居さんの父親がやはり前立腺がんの治療を受けたことがあったからだ。

 1泊2日で針生検を受けたところ、12カ所のうち4カ所からがん細胞がみつかった。担当医は父親を治療した医師ではなく、若い医師だった。針生検の際に麻酔を2回も失敗したので、鳥居さんはこの医師の技量に不信感を持ったという。そこで骨への転移がないかどうかを調べる検査を受ける前に、「骨への転移がない場合、どういう治療になりますか」

と尋ねてみたところ、「全摘です」と言われた。さらに言葉に詰まった鳥居さんの耳に、その医師の無情な言葉が飛び込んできたという。

「あなたに思い切りがあるかどうかです」

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