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有馬賢治「日本を読み解くマーケティング・パースペクティブ」

交際・結婚相手に“出会える”ためのマーケティング活用術

解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=武松佑季
交際・結婚相手に“出会える”ためのマーケティング活用術の画像1
「gettyimages」より

“若者の恋愛離れ”や“草食男子”というワードが語られることが多い昨今だが、好き好んで恋愛と縁遠い生活を送っている人は、必ずしも多くないのではないか。

 株式会社リンクバルが全国の20歳以上の男女931名を対象に行ったアンケートによると、「社会人になって一番感じるプライベートの悩みは?」という質問に対し、「異性との出会いがない」(61%)という回答が最も多かった。これは2番目に回答が多かった「新しい友達ができない」(13%)と比べても圧倒的な差である。こうした思いを持ちながら出会いを求めて婚活サービスを利用する人も年々増加している。この結果をみても、現代人が決して消極的に恋愛をとらえているわけではなさそうだ。

 しかし、お見合い結婚の文化が一般的でなくなった昨今、現状の自力だけでは恋愛や結婚に発展させられないと思っている人だって少なくないはず。そんな時代だからこそ「恋愛・結婚にマーケティングセンスを活用してみては」と提案するのは、立教大学経営学部教授でマーケティングが専門の有馬賢治氏だ。

独りよがりにならないために「顧客満足」を意識

SNS全盛ゆえにバーチャルでの繋がりで他者との接点を持つことは簡単ですが、リアルの世界での出会いが容易になったかといえば、そうではないでしょう。実際に付き合って結婚を目指すとなれば、総合的な自分を表したうえで受け入れてくれる相手を探す必要が出てきます。ネットを通じての表層的な社交性が培われてしまったからこそ、逆に本音の部分の自分自身を上手に知ってもらうことが苦手な人もいるはずです。そういう人にとって、マーケティングの発想やノウハウは助けになるのではないでしょうか」(有馬氏)

 以前配信した本連載記事(『今、就活で悩むキミへ…面接や企業研究で陥る「根本的な勘違い」』)でも、“就職活動は社会に対する最初の自分自身のマーケティング”だと紹介した。恋愛も“異性に対して行う自分自身のマーケティング”といえるだろう。

「単に自分の欲求をぶつけるだけでは、人付き合いはできません。それはニーズを無視して売り出された独りよがりの製品やサービスにも似ています。消費者感覚で自分のニーズを満たすためだけに一方的に相手を必要とするのであれば、良好な関係は築けません。相手を理解し喜んでもらう、いわゆる『顧客満足』を意識する感覚がないと、相互にわかり合うことは難しいでしょう」(同)

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