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ラグビーW杯、経済波及効果4千億円、雇用創出2万人との予測…絶大な地方活性化

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仮装したウェールズのサポーター(熊本)

 熊本ではラグビー以外にも明るいニュースが続いている。熊本城の復旧はまだ途上だが、10月5日から日曜日、祝日に限って一部の特別公開が始まり、外観がほぼ復旧した大天守などを近くから見られるようになった。さらに、市内中心部のバスターミナル跡地で進められてきた大型複合商業施設「サクラマチクマモト」が9月に開業。国内最大級のバスターミナルやホテル、ショッピングゾーン、熊本城ホールを併せ持つ熊本のランドマークが誕生した。総事業費755億円、149のテナントが入る大型複合商業施設は、2016年の熊本地震からの復興を進める熊本県、熊本市の期待の星だ。

 そしてもうひとつ。11月30日から12月15日にかけ、熊本市のパークドーム熊本をメイン会場に、2019女子ハンドボール世界選手権大会が開催される。日本をはじめ24カ国のチームが参加するビッグイベント。ラグビーの次はハンドボールで盛り上がりを見せることになりそうだ。

ワールドカップの経済効果は全国で4372億円

 ラグビーのワールドカップについては、昨年3月に大会組織委員会が「大会開催における経済波及効果は4372億円と予測される」とのレポートを発表している。そのなかでスタジアムでの観戦者は最大180万人、訪日観光客は40万人に達する可能性があると指摘、雇用創出効果も2万5000人になると予測している。

 ラグビーのワールドカップの開催期間は44日間と長く、全国12会場で試合が行われる。その前のキャンプも含めると地方への経済効果が大きく見込まれるのが特徴だ。博多の屋台で出会ったアイルランド人夫妻のように長期滞在で、全国各地を観光するファンも多い。アジア系の観光客に比べて欧米系の訪日客のほうが旅行消費額が大きいことも、巨額の経済効果予測の背景にある。今年夏以降、韓国人観光客が激減している福岡、熊本、大分の各県にとってラグビーW杯はまさに救世主ともいえる。熊本では女子ハンドボール世界選手権も加わる。復興の後押しになってほしいものである。

 キャンプや試合観戦を通して、認知度、知名度の低かった地域に、サポーターというかたちで多くの欧米の旅行者が訪れた実績が重みを増すことになる。彼らがそうした地域の良さ、素晴らしさを世界中に発信し、新たな需要を掘り起こしてくれる可能性が出てきた。もちろん、今回の訪日客がリピーターとなって来年以降、各地を訪れてくれることも計算できる。

 そうした大きなチャンスを地方の自治体や観光関連業界がどう活かしていくのか。ラグビーW杯は来年の東京五輪で訪れる外国人旅行者を、再び呼び込むことができるのかの試金石ともなる。ラグビーW杯の盛り上がりを過去形とはせずに、今後の地方活性化の礎にしたいものである。

(文=山田稔/ジャーナリスト)

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