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六代目山口組が神戸山口組直参組長を連続襲撃…髙山若頭の「信賞必罰」で分裂騒動終結へ加速か

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現在も六代目山口組総本部には使用制限の張り紙が貼られている

 今、六代目山口組が大きく動き始めている。髙山清司若頭の出所後、信賞必罰とも見てとれる、人事を中心とした組織改革に断行されている一方、対立する神戸山口組の二次団体組長が、立て続けに襲われるという事件が起きたのである。

 まずは11月18日。熊本県に本拠地を置く、神戸山口組四代目大門会の清崎達也会長が、自ら率いる同本部で道路工事の作業員に扮した2人組に刃物で切りつけられるという事件が起きた。幸い清崎会長は軽傷だったのだが、犯人らは腹部を狙ったと見られていることから、殺意をもっての犯行だった可能性が高い。事件後すぐに熊本中央警察署に出頭したのは、六代目山口組二代目伊豆組の傘下である二代目池組幹部らであった。

 六代目山口組と神戸山口組の間で次に何か事件が起きれば、両組織に対しては、すでに実行されている総本部などの使用制限に加えて、特定抗争指定暴力団へ指定される恐れがあるといわれていた。公安委員会によってこの指定を受けると、組員が5人以上集まったり、対立組織の事務所に近づいただけで逮捕されるなど、当局の取り締まりがより厳しくなる。そんな中での犯行だけに俄然、業界関係者らの注目は九州へと集まることになった。だが、次なる事件は思わぬところで起こったのであった。

 翌日19日、まだ清崎会長襲撃事件の余韻が覚めやらない中で、札幌市北区に本拠地を置く神戸山口組五龍会の本部兼会長宅に乗用車が突っ込み、車の中から出てきた犯人によって、窓ガラスなどが叩き割られる事件が起きたのだ。その場で取り押さえられたのは、六代目山口組の中枢組織、三代目弘道会傘下の福島連合組員であった。

 「立て続けに起きた事件は、明らかに神戸山口組の直参組長を狙っての犯行。8月以降、両組織の衝突が激しさを増し、次は特定抗争指定暴力団にされるのではないかとも噂される中で、なぜ事件を起こすのか。これは分裂騒動に終止符を打つための序章とも見て取れる。つまり六代目山口組としては、神戸山口組に徹底的にプレッシャーをかけて、分裂状態を終わらせるという強い意思の表れだ。さまざまな規制を受けても、分裂騒動が収まり、抗争が集結すれば解除される。実際の狙いはそこにあるのではないか」(業界関係者)

 もちろんことの真相の判別はつけようがない。だが、高山清司若頭出所後、1カ月半にも満たない期間で、六代目山口組が大きな変貌を遂げているのは間違いないのではないだろう。長年ヤクザを取材してきたジャーナリストはこう話す。

 「六代目山口組の司忍組長は、いわば山口組の象徴的存在です。トップに君臨すれど、政(まつりごと)にはかかわらず、統治は若頭をはじめとした執行部で行われてきたわけです。そうした中で、若頭の髙山さんが収監され、山口組は分裂の事態を招くことになりました。その髙山若頭が社会復帰を果たし、一線へと復帰した。最初に着手したのが、人事などの組織改革でした。それは山口組最高指揮官ともいわれる髙山若頭の、自身が留守中に起こった分裂騒動に対する信賞必罰人事だったのではないでしょうか。そうすることによって、六代目山口組内部の意識が『このままではまずいんだ』というように大きく変わったように見てとれます」

 例年、六代目山口組では12月13日に開催される事始め式当日に、その年、直参へと昇格を果たした組長らが司組長から盃をおろされる盃事が行われてきていた。それが総本部の使用制限をかけられたことから、例年より早く、違う場所で盃事が執り行われるのではないかという話も出ている。

 改革を伴う内部の締め付けのみならず、対立組織にも徹底した姿勢を見せ始めた六代目山口組。今後、この流れはどこまで加速するのか。一層の注目が集まっている。

(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
元山口組二次団体最高幹部。2014年、所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任侠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)など。最新刊は、元山口組顧問弁護士・山之内幸夫氏との共著『山口組の「光と影」』(サイゾー)。

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