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石徹白未亜「ネット依存社会の実態」【アプリ四季報 2020年10~12月】

街の人出が減らない現実、グーグルマップやヤフー乗換案内のアプリ利用動向で鮮明に

構成=石徹白未亜/ライター
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「gettyimages」より

 ダウンロードしたものの、数回使っただけで休眠状態だったり、アンインストールしてしまったりしたアプリがある人も多いはずだ。テレビCMなどでは「数百万ダウンロード突破!」と威勢のいい言葉を聞くが、実際にどんなアプリがどの性年代にどのくらい使われ続けているのか。

 本連載では、ダウンロード数だけでは見えない「アプリの利用率」をモニターの利用動向から調べるサービス「App Ape」を提供しているフラーに、四半期ごとに人気アプリの実態について聞いている。

 前編に引き続き、同社のオウンドメディア「App Ape Lab」編集長の日影耕造氏に、2020年第4四半期(10~12月)および2020年全体のアプリ動向について話を聞いた。

「出歩く」ために使うアプリの利用者が減らない

――前編では、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」や、巣ごもり生活で動画・漫画アプリが好調だとうかがいました。

日影耕造氏(以下、日影) 新型コロナの感染拡大を食い止めるにおいて、気になるデータがあります。図1は、「Googleマップ」「Yahoo!乗換案内」の日間利用ユーザー数の推移です。

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図1

 いずれも、4~5月の緊急事態宣言下で利用者数が大幅に減ったことがわかります。その後、緊急事態宣言が解除され、7月下旬から始まった「Go To キャンペーン」などもあり、コロナ前ほどではないですが、緩やかに復調していますよね。しかし、政府が「勝負の3週間」と呼びかけた11月下旬、さらに2回目の緊急事態宣言(2021年1月~)でも、まったく落ちていないんですよね。せいぜい、コロナ前の「1~2割減」程度です。

――GoogleマップもYahoo!乗換案内も、「初めての場所」や「馴染みのない場所」に行くときに使うことが多いですよね。

日影 政府はテレワークによる出勤者7割減や夜8時以降の不要不急の外出自粛を要請していますが、これらの「外出」に関するアプリの利用動向を見ると、人出は減っていないことが推測されます。また、医療機関の逼迫を見ると、まだ個人個人でやらないといけないことがあるのかなと思いますね。

出前館がウーバーイーツを猛追

日影 一方で、行動の制限に寄与していると思われる動きもあります。デリバリーアプリの利用動向です。図2は、「Uber Eats」「出前館」「ピザハット公式アプリ」「Domino’s App」「楽天デリバリー」「menu」の月間利用ユーザー数の推移です。

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図2

 Uber Eatsと出前館の伸びが著しいですが、他のアプリもコロナ前より大幅に伸ばしています。上位2社については、出前館はもともとパソコン上のサービスだったため、4月の緊急事態宣言下ではUber Eatsに水をあけられていましたが、猛追していることがわかります。

 なお、App Apeにおける月間利用ユーザーの定義は「月に1回以上、起動したユーザー」です。そう考えると、コロナ前も宅配ピザなどを月に1回くらい注文する人は一定数いたでしょうから、より細かい「日次(日に1回でも起動したユーザー)」で見てみたものが図3になります。

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図3

 Uber Eatsと出前館が顕著ですが、グラフが「M」を重ねたような形になっています。これは、週末などに伸びたことを表しているのでしょう。また、利用が落ちた日があっても、その落ち具合も右肩上がりにはなっているんですよね。

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