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中西貴之「化学に恋するアピシウス」

カフェイン摂取は「午後の運動30分前」が最も効果的?コーヒーの脂肪燃焼&ダイエット効果

文=中西貴之/宇部興産株式会社 品質保証部
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「PIXTA」より

 多くのビジネスパーソンの日常に欠かすことのできないコーヒーは、世界で毎日16億杯が消費されている飲料です。そのコーヒーの栽培が、地球温暖化によって危機に直面しています。

 世界各地で気温や湿度の上昇、降雨量の変化など、農作物の生育に大きな影響を及ぼす、さまざまな変化が起きています。それらの影響が、コーヒーの栽培を直撃しようとしているのです。すでに、気温や湿度の上昇により、さび病という、コーヒーにとって最も深刻な病気が頻発するようになっており、収穫量の減少や品質の低下が起きつつあります。被害が拡大すれば、コーヒー農家はコーヒーを出荷することができなくなりますし、今後さらに気候変動が進めば、コーヒー栽培に適した地域が変化し、コーヒー農地が大幅に減ることも予想されています。

 コーヒー豆の生産量国別ランキングの第1位はダントツでブラジルです。そのブラジルでも、地球温暖化や森林伐採による環境変化でコーヒー栽培に大きな影響が出ており、現在と2050年で比較すると、コーヒー栽培が可能な地域が大きく減少することが予想されています。

 しかも、このような現象はブラジルだけにとどまらず、コロンビアやエチオピアなど中南米、アフリカなどのコーヒー生産国で広く発生すると予想されており、このまま影響を受け続ければ、2050年にはアラビカ種のコーヒー栽培に適した土地は現在の50%にまで縮小すると報告されています。これが「コーヒーの2050年問題」です。

 事態はさらに深刻で、英国王立植物園キューガーデンが発表した研究結果によると、アラビカ種は2050年以降も生産量の減少が続き、2080年までには絶滅する恐れがあるとされています。アラビカ種は、長い年月をかけてよりおいしくする品種改良が続けられた結果、栽培用アラビカ種は遺伝子の多様性が失われ、病気や害虫に弱く、生産性の面で問題が多い品種となっており、絶滅し得る環境にあるのです。もし、アラビカ種の絶滅などということが起きれば、私たちの口に入るコーヒーの品質は低下し、価格も著しく上昇する可能性があります。

 一方で、アラビカ種には多くの野生種があります。野生種の中には気候変動への耐性に関わる遺伝子を持つ種があることが、すでに遺伝子解析によってわかっています。現在、味の良いアラビカ種に気候変動に強い遺伝子を組み込むことによって、2050年問題を回避する研究が進められています。

運動30分前にコーヒーを飲むと良い理由

 コーヒーの最も特徴的な成分はカフェインです。カフェインには、眠気覚ましなどの興奮作用や尿の排出を促す利尿作用などの効果があることが知られています。また、最近の研究結果として、「集中力をアップし、計算能力を高める」「運動能力を向上させる」という報告もあります。さらに、自律神経の働きを高めるので、コーヒーを飲むと体脂肪の燃焼が促進するのではないかと、そのダイエット効果に期待が寄せられています。

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カフェインの構造式

 ダイエット効果を期待してコーヒーを摂取する場合、ただやみくもに飲めばいいわけではないことが、スペイン・グラナダ大学による最新の研究で明らかになりました。

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