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内村航平、離婚か、文春報道…妻を追い詰めた内村と母・周子さんの「冷酷な仕打ち」

文=編集部、協力=片田珠美/精神科医
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内村航平のオフィシャルサイトより

“体操界のレジェンド”内村航平が、妻の千穂さんと離婚に向けた話し合い中だと、19日付「文春オンライン」記事がスクープした。「文春」によれば、千穂さんは内村と母・周子さんからのモラハラに悩まされているという。

 内村は19歳のとき、自身としては初の五輪となった北京五輪(2008年)で個人総合銀メダルを獲得。続くロンドン五輪(12年)、リオデジャネイロ五輪(16年)で個人総合金メダルを獲得し、世界選手権では09~15年にかけて個人総合6連覇を達成。

 だが、その後はケガに悩まされることに。リオ五輪後にコナミスポーツを退社し、国内初のプロ体操選手として挑んだ17年の世界選手権(モントリオール)で左足を負傷して途中棄権。以降、国際大会での優勝からは遠のき、昨年の東京五輪では種目別の鉄棒で落下し、決勝出場を逃した。

 そして今年1月に現役引退を発表したが、3月12日には引退試合となる「KOHEI UCHIMURA THE FINAL」がエキシビジョン形式で開催される予定で、日本体操協会は強化本部に新設するアドバイザーコーチのポストに内村を抜擢することを決定。体操界における偉大なる功労者ぶりが窺える。

「内村の練習量と修得した技の数は世界一だといわれるが、過酷な練習や試合が積み重なり、ここ5年ほどは全身が痛むほど体がボロボロだった。それでも東京五輪をはじめ大会に出続けられたこと自体が偉業。その一方、引退会見で本人も『練習していくなかで、このままだと、しんどすぎて先が見えない』と語っていたように、ここ数年、特に東京五輪後は引退も選択肢として相当悩んでいた模様。“ミスターストイック”な内村なだけに、妻につらく当たってしまったのかもしれない」(スポーツ紙記者)

 一方の母・周子さんといえば、“航平愛”を隠さない陽気かつパワフルなキャラで世間から親しまれ、体操に関する活動や講演に加え、たびたびバラエティ番組にも出演する人気者。自身が運営するスポーツクラブ内村や幼児・児童向け体操教室で指導する傍ら大学院にも通うなど“365日休まない”ことでも知られている。

嫁姑間の確執

 そんな周子さんと内村の妻、千穂さんの確執は、これまでのたびたび報じられてきた。たとえば16年に週刊誌「女性セブン」(小学館)は、記事『王者・内村航平を悩ませる、母の露骨な「嫁外し」』を掲載。嫁姑間に確執があると報じていた。

「なぜか内村が出場する試合会場の観客席では、いつも周子さんと千穂さんは離れて座ったり、どちらかのみが応援に駆け付けるなど、一緒にいることを避けているかのようだった。なので、“千穂さんが内村を周子さんに会わせないようにして、周子さんと内村が没交渉状態になっている”“周子さんが千穂さんのことを気に入らず、距離を置いている”といった話が、以前から流れていかことは事実。

 ただ、内村航平も体操一筋で外で遊びまわるタイプでもなく、女性関係などの悪事が取り沙汰されるようなことも皆無で、問題視されるようなことはなかったものの、関係者の間では“嫁姑関係はうまくいっていない”という見方は定着していた。それが離婚問題にまで発展していたというのは驚き。

 周子さんの“航平愛”は相当なものなので、“息子を取られた”という感情があったのかもしれない。また、ケガで不調に陥り常人では想像しがたいほどの葛藤を強いられていた内村にしてみれば、千穂さんの悩みが些細なことのように映り、それゆえに腹立たしく感じたのかもしれない。理由にあったにせよ、千穂さんにしてみれば冷酷な仕打ちだと受け止められても仕方ない」(同)

母・周子さん怒り

 内村も周子さんも、日頃メディアなどで見せる様子からは家族にモラハラを働くようなイメージは感じられないが、精神科医の片田珠美氏は次のように分析する。

「母親の周子さんは、『息子を嫁に取られた』という怒りが強いように見受けられます。息子を持つ母親であれば、誰でも多かれ少なかれこうした感情を抱くもので、それが嫁姑関係をこじれさせることも少なくありません。ただ、周子さんは、一時は息子の髪の毛や爪をコレクションしていたほど溺愛していただけに、よけい強くなったのではないでしょうか。しかも、航平さんは五輪4大会に出場し、個人総合2連覇を含む金メダル3個を獲得した“体操界のキング”です。ですから、母親の一連の言動の根底には、『自慢の息子を嫁に取られた』という怒りがあるような印象を受けます。

『文春』記事によれば、嫁の千穂さんの妊娠が判明したとき、『本当に航平の子ですか』と尋ねたということですが、もし事実であれば、ここにその怒りが端的に表れています。可愛い息子が自分以外の女性を愛し、しかも子供まで作ったという現実を受け入れられなかったから、こういう言葉が口から出てきたとも考えられます。

 それでは、息子の航平さんも妻である千穂さんを庇わず、それどころか千穂さんに冷たく当たり、一方的に離婚を突きつけるようなことをしたのは一体なぜでしょうか。これは、妻の欲望よりも母親の欲望を優先したからでしょう。30歳を過ぎても、航平さんにとって愛着の対象は相変わらず母親なのです。だからこそ、妻をないがしろにするようなことをしたのだと思います。

 こういう男性は世間では『マザコン』と呼ばれますが、実は少なくありません。どこにでもいます。普遍的な問題といっても過言ではなく、古今東西この手の男性に女性は苦労してきました。

 フロイトは『精神分析入門』で次のように言っています。

『息子にとっては、自分のリビドー的願望を母親から離し、誰か現実の肉親以外の愛の対象へとさしむけることが課題となります。・・・これは万人に課せられる仕事ですが、その解決が理想的な仕方で、すなわち心理的にも社会的にも正しい姿でなされることがどれほど少ないかは注目に値します』

 航平さんは、フロイトのいう『課題』をきちんと解決できなかったから、これだけのトラブルになっているのです。ただ、母親の周子さんも子離れがなかなかできそうにないので、この『課題』を解決するのは難しいかもしれません」

(文=編集部、協力=片田珠美/精神科医)

片田珠美/精神科医

片田珠美/精神科医

広島県生まれ。精神科医。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。パリ第8大学博士課程中退。京都大学非常勤講師(2003年度~2016年度)。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析学的視点から分析。

Twitter:@tamamineko

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