
収入がなかなか伸びない時代ですが、食品を中心に生活必需品の値上げラッシュが続いています。いつの間にか「お金が全然ない!」と慌てる状態になるケースもあるかもしれません。
でも、いざ頭を抱える状態になってから何とかしようと思っても、選択肢は限られてしまうもの。大きな問題になる前に、早めに回避する方法はたくさんあるので、ぜひ押さえておきましょう。
今回は、「お金で困った!」を避ける前に、知っておきたいことを4つお伝えします。
鉄則1■困ったことがあれば、放置せずに早めに相談
困ったことがあると「直視したくない」という気持ちが働き、目をそむけたくなるものではないでしょうか。
でも、最初の段階で誰かに相談していれば解決法が10個あったのに、困窮度が増していくにつれて、手立てはどんどん減っていきます。解決法が2、3個くらいになるどころか、すでに手遅れで解決法が何もない、なんてことになってしまっては大変です。できるだけ早く、相談することが大事です。
たとえば住宅ローンのケース。「ボーナス払いもしていたけれど、ボーナスがまったく出なくなり、年2回の返済が無理かもしれない」「転職をしたら、予想外に収入が下がり、月々の返済が厳しい」といったこともあるでしょう。
万が一ローンを滞納し続けると、最終的には住宅を手放さざるを得なくなるので要注意です。意外にも、年収が高い人でも「お金に困っていることを相談するのは恥ずかしい」という気持ちが働き、そのような事態に陥ってしまうことがあると聞きます。
返済が1回でも危ないと思った時点で、借入先の金融機関にすぐ相談しましょう。借入先の金融機関も、返済してもらえなくなると困るわけですから、返済期間を組み直したり、猶予をもらえたりという解決策がいくつかあります。「もういいや」とあきらめることなく、早めに相談しましょう。
鉄則2■「とりあえずググる」はいいが、鵜呑みは危険
何か困ったときに、グーグルやヤフーなどでキーワードを入れて、対処法を検索する人は多いと思います。ツイッターやインスタグラムで検索する人もいるでしょう。
もちろん、その方法でいい解決法にたどりつければよいのですが、何らかのビジネスに誘導するためのものが上位に出てくることも。必ずしも解決に直結するとは限りません。
調べようと思っている時点で、自分はその分野に詳しくないわけですから、それがいいアドバイスなのか、それとも無駄にお金がかかってしまう悪いアドバイスなのか、判断がつかないはず。
“ググってみる”ことも大事ですが、一つの情報だけを見てすぐに行動に移さず、いくつか調べてみたり、周りの人や詳しい人に聞いてみたりしてからにしましょう。特に「お金に困った!」という状態は、詐欺などに遭う可能性も高く、さらに傷口を広げてしまいかねません。いつも以上に慎重さが必要です。
鉄則3■相談する先は、まずは「公の機関」
では、困ったときはどうしたらよいのか。先ほどの住宅ローンの場合は、借入先の金融機関にすぐ相談する、という話をお伝えしましたが、それ以外の場合の相談先としては「公の機関」が真っ先に挙げられます。