消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
「幼児メニューがもう少し欲しい。仕方ないことだと思うが、レストランの料理の美味しさのレベルに価格が合っていない。高い」
「以前のほうが雰囲気が良かった気がします。ディズニーシーのキャストの対応が悪く悲しかったです」
これらは、「販売促進研究所」(静岡市)が実施した「東京ディズニーリゾート体験」の結果だ。2014年に消費者モニター(回答者数:38人)に依頼したもので、サンプル数が少ないため、前出YOMIURI ONLINE記事には掲載されなかった(詳細は『【分析レポート】 東京ディズニーリゾートへ行ってきました! 彼女たちの感想は、、、』)
崩れる一強状態
夢の国なのに、ゲストの悲鳴のような感想が聞こえてくるのはなぜなのか。相当マクドナルド化が進んでいるといっていいだろう。
「このままではあやういのは間違いないでしょう。さらに、TDRは一強ではなくなっている現実もあります。最近の地域別来園者比率を見ると明らかに、勢いに乗るユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のある近畿(13年:7.6%→14年:7.0%)、ハウステンボスのある九州(「その他国内」8.3%→7.0%)からの来園者が減っているのです」(小川教授)
一方、急増しているのが、海外来園者だ。13年の3.9%から14年には5.0%へと急増している。国内の客離れを補っているのは海外来園客、円安による中国人観光客の「爆買い」の恩恵はTDRも受けているのが現実だ。しかし、中国経済の減速、原油安からの先行き不透明感から円高に動きつつあり、今後はそうそう「爆買い」は期待できない。
オリエンタルランドは、このままマクドナルド化の道を進むのか。
(文=松井克明/ジャーナリスト)
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