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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

適正体重や理想体重、無意味で非科学的?日本の「肥満」の定義は厳しすぎる?

文=新見正則/医学博士、医師

 極論君の主張です。

「確かに他人が決めた理想的体重に合わせることは、馬鹿げているかもしれません。ただ、それを目安にするぶんにはいいではないですか。肥満の専門家が理想としている値を知って、そして自分に照らし合わせて生きていけばいいのです」

 最後に常識君のコメントです。

「悪い肥満では内臓脂肪が100平方cm以上です。内臓脂肪は腸の周りに付いている脂肪で、付きやすく落としやすいのです。炭水化物の制限や運動で皮下脂肪よりもはるかに簡単に、そして早く減少します。体重がほとんど変わらなくても、内臓脂肪は努力で減少します。皮下脂肪は定期預金、内臓脂肪は普通預金のイメージです。太っていると実感している人はまず内臓脂肪の減量を心がけましょう」

 妙に極論君、非常識君、常識君の意見が一致しました。
(文=新見正則/医学博士、医師)

新見正則/医師、新見正則医院院長

新見正則/医師、新見正則医院院長

外科専門医 /消化器病専門医 /消化器外科専門医 /消化器内視鏡専門医
慶應義塾大学医学部卒業後、外科医として研鑽を積む。大学病院や関連病院で診療にあたるほか、英・オックスフォード大学にて博士課程を修了。
新見正則医院 公式サイト

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