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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

セカンドオピニオンの罠?余計な情報入り混乱や、病院との信頼壊れ患者が損?

文=新見正則/医学博士、医師

 常識君のコメントです。

セカンドオピニオンはとてもいい制度です。そして、どこの病院も、セカンドオピニオンをあからさまに否定することはありません。むしろ自分たちの治療に自信がある病院ほど、セカンドオピニオンは歓迎です。だって、どこに行っても同じ意見でしょうし、もしも違った意見が出ても、しっかりした実績と信念を持って治療に当たっていれば、治療方法がぶれることはないでしょう」

 極論君の意見です。

「つまり、先方の自信の程度を測るためにも、セカンドオピニオンは役に立ちます」

 非常識君の意見です。

「かかりつけ医の先生が紹介してくれた段階で、良い病院を選んでくれているはずですから、僕はその先生の気持ちを斟酌して、その病院にお任せです。医療は運と縁と思っています。どんなにいい病院に行っても、主治医の先生と相性が悪ければ、気持ち良い闘病生活は送れません。紹介された病院の居心地が悪い時は、僕もセカンドオピニオンをお願いして、そして内心は転院のつもりで病院を変えることは賛成です。つまり、気に入っている病院と医療スタッフなのに、あえてセカンドオピニオンを受ける必要はないということですよ」
(文=新見正則/医学博士、医師)

新見正則/医師、新見正則医院院長

新見正則/医師、新見正則医院院長

外科専門医 /消化器病専門医 /消化器外科専門医 /消化器内視鏡専門医
慶應義塾大学医学部卒業後、外科医として研鑽を積む。大学病院や関連病院で診療にあたるほか、英・オックスフォード大学にて博士課程を修了。
新見正則医院 公式サイト

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