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長時間化&人格否定横行の「部活」、無法地帯化が社会問題に…日本企業の文化との関係

文=喜屋武良子/清談社
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「もし、ブラック部活がひどい労働環境の温床になっているとすれば、問題ですね。現代の企業社会は、部活に励む生徒たちと指導する教師たちに、どんなことを期待しているのでしょうか。また、その期待は今の部活で果たされていますか? 一昔前の根性と体力勝負の企業戦士を求めるならいざしらず、今の時代のビジネス世界で必須の創造性やコミュニケーション能力が、ブラック部活と呼ばれる悪質な環境で培われるとは思えないのですが」(同)

 確かに、高度経済成長やバブル景気の時代には、部活の長時間練習によって長時間労働に耐え得る「根性」を養うことに疑問を持つ人は少なかったに違いない。しかし、企業側が社員に求める能力も変化していくなかで、非効率な「根性」一辺倒の労働環境は否定的に受け取られるようになった。さらに、社員が長時間労働で過労死してしまえば、電通のような大企業でさえ社会から糾弾されることになる。

 そういう意味では、今後の日本社会をつくっていく子どもたちの教育環境がブラック化していることに批判の声が上がるのは、当然といえるだろう。
(文=喜屋武良子/清談社)

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