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そこにあるのは、ある種の「同調圧力」。実は、これは本書の裏テーマでもあるという。日本の教育制度には「みんな同じでなければいけない」という同調圧力が根強く残っている。カビの生えた固定観念が、いまだに人々の心を縛り続けているわけだ。
「友達が1人もいなくてもかまわないし、子供も自分が望まなければ無理に作る必要はありません。『家を買うことが一人前の社会人』なんて時代は、とっくに終わりました。自分がやりたいのなら、他人に何を言われようとバックパッカーをやればいいんです。同調圧力に屈していては、人生おもしろくないですよ」(同)
今、鈴木氏が気になる「末路」は本書に掲載した23の応用編だという。
「本書で紹介した末路の中には、まだまだ深掘りできるものがあると思っています。たとえば、『キラキラネームの人の末路』を検証したら、今度は『改名した人の末路』が気になり始めました。企画の初期に立ち戻って、『宇宙の末路』など壮大なスケールの末路にも挑戦してみたいですね」(同)
もしかしたら「第2弾もあるかもしれない」と鈴木氏。個人的には、その際は“本物”の宝くじ当選者に登場してもらいたいと思ったりするのだが……。
(文=中村未来/清談社)
『宝くじで1億円当たった人の末路』 「友達がゼロの人」「子供を作らなかった人」「家を買わなかった人」……普通の会社員が下した選択を待ち受ける、23の末路。みんなとは違うけど、読み進むほど心が軽くなる!
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