野菜不足解消にも役立つ”緑のサプリ”
以上を見ても明らかなように、スプラウトにはとにかく注目の成分がギッシリ詰まっているのがうれしい。これからのシーズンは気温も安定し、より簡単に育てることも可能だ。
食べ方は、収穫したものをサッと水洗いし、そのまま皿に盛って、生サラダはもちろん、バターやオリーブ油でサッと炒めたり、あるいは湯どおしし好みのドレッシングなどをかけるだけでいい。朝食や酒の友としても十分役立ち、野菜不足の人たちにとっては、手軽に育てることができるスプラウトは、”緑のサプリ”になるはずだ。
小さなベランダがあるなら、10ℓ以上の野菜の土を購入し、袋を横に寝かせて上面を開け、そこにお気に入りの野菜苗を植え、水を与えるだけで、スクスク育てることもできる。もちろん、土袋のままでは見栄えがしないといった人には、簡易温室にもなる組み立てプランター(例:「組みたて有機くん」<瑞穂>)といったものを使い、ベランダで本格派ミニ菜園をスタートするのもいい。
また、土を使った野菜づくりは、収穫物を食べる楽しみ以上に、植物を育てることで、植物が光合成の時につくり出す新鮮な酸素をダイレクトに吸収することや、ガーデニングによる癒し(ヒーリング)効果を得ることができる。さらに、生ゴミを使って堆肥づくりをスタートすれば、生ゴミを減らすエコにもつながり、地球にやさしい人生への一歩となる。
<10ℓの土袋で春から始めるお勧め野菜>
・とにかく手軽にスタートしたいならジャガイモ
タネイモを購入し、10ℓの土袋にそのまま植えるだけでOK!
・ちょっと楽しみたいならミニトマト
丈夫な接ぎ木苗から育てれば、失敗なく育てることができる。
・流行の緑のカーテンをつくりたいならゴーヤ
都内ならゴールデンウィークを過ぎ、気温が安定してから苗を購入して植え付けるといい。
・葉もの野菜ならモロヘイヤが一番
真夏の暑さにも耐えるモロヘイヤなら、どんな環境のベランダでも収穫可能。
(文=藤依里子/フリーライター)