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絶賛続出の「さぬきうどん英才教育キット」、料理素人でも腰抜かす絶品うどん完成!

文=A4studio

 そんな同キットには、これまでどのような感想が集まっているのかを尋ねた。

「『子どもがうどん大好きなのでこんな商品を待っていた』という嬉しい反応は多いですし、特にお母さん方からは『食に対するリテラシーは家庭でしか身につけられない』と、キットの趣旨に共感していただけている意見もありました。生地の感触はこうで、だしの香りはああでと、子どもにはワークブックにシールを貼ることで表現してもらうのですが、どうすれば楽しくアウトプットできるか、子ども向けの絵本や付録つきの雑誌を何百冊も読んで研究した甲斐がありました。

 また、『自分の地域の食文化もキット化してほしい』というご要望もいただいています。日本だけでなく、ヨーロッパ方面からも『パスタキットをつくれないか』といった声も寄せられていますね。ただ、できれば日本の食文化を取り扱いたいと考えており、たとえば、にがりや大豆を使った豆腐キットなら、いずれ実現するかもしれません。『さぬきうどん英才教育キット』は、あくまでもスキームのひとつですので、うどんや香川に限定せず、将来的には“ふるさと食育キット”のような形で展開していきたいです」(同)

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うどん作り体験、いい意味での手間と難度で作り応えアリ

 続いては、筆者(20代男性・独身)によるさぬきうどん英才教育キット体験レポートをお届けしよう。

 今回は同キットの間口の広さをレポートするという趣旨のため、ほんきコースではなくおてがるコースに挑戦。うどんの小麦粉はミックス小麦粉ではなく通常のものを選んだ。

 大小2つのボウルを用意し、小さいボウルで塩水をつくり、大きいボウルで小麦粉と一緒に混ぜ合わせる。粘り気が想像以上に強いことに驚きながら、黙々と生地をこね続けた。

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 生地が団子状に固まったところで大きめの袋の中に入れ、両足で踏む。まるで足裏マッサージのような心地よい弾力があり、楽しみながら作業ができた。

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 ワークブックには「まんべんなく平らになるまでふみましょう」と書かれている。だが正直、うどんづくり初体験の筆者にはどの程度まで踏めばいいのかわからなかったため、両足が程よく疲れてきた頃合いで袋の口を結び、生地をしばらく寝かせることに。

 その間、うどんのつゆ作りをスタート。鍋に水、いりこ、昆布を入れ、30分ほど放置。ワークブックに目を通しながら休憩し、時間が来たら鍋を火にかけた。

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 ここからは、やや複雑な工程が続く。鍋を沸騰させてOKなタイミングとNGなタイミングが分かれていたり、途中でいりこと昆布を取り出して削り節を入れる必要があったりと、火加減や手順を間違えてしまわぬよう神経を使わなければならなかった。その分、だしがしっかり取れたときの感動はひとしお。キッチンには早くも、食欲をそそる香りが漂っていた。

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 この時点で作業開始から2時間弱が経過しており、いよいよラストスパートに突入。寝かせておいた生地をまな板の上に移し、打ち粉を振りかけ、付属の麺棒(子どもの手の幅に合わせた特注サイズ)で生地を延ばし始める。しかし、不器用な筆者はワークブックの図にあるような整った四角形にすることができず、まるで北海道の地図のようないびつな形になってしまっていたが、そこはご愛嬌である。

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 次に生地を畳み、麺を切り出すことに。筆者は普段ほとんど料理をしないため包丁を握る手もおぼつかない。ここまでは極力丁寧にうどんづくりを進めてきたが、麺の幅を等間隔に切るなど技術的に不可能だったため、麺を太く切りすぎてしまっても開き直って作業を続けた。

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普段自炊しない素人でも絶品うどんがつくれることを証明

 切り終えた麺を約15分間、差し水をしながら茹で、冷水でシメたら、先ほどつくっておいたつゆをかけて完成。何もトッピングしていないシンプルなかけうどんだが、知人とともにいざ実食。

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 一口うどんをすすり、つゆを味わった知人が開口一番、「かなりおいしい。ここまで本格的な味だとは思わなかった。正直舐めていた」と絶賛。

 筆者も麺を口に含んでみると、かなりの歯ごたえ。あくまで知人の個人的感想だが、筆者のつくった麺はさぬきうどんよりもむしろ、コシの強い太麺で有名な「吉田のうどん」(山梨県富士吉田市の郷土料理)を彷彿させたという。つゆは、単体で味見したときは少し濃いめに感じていたのだが、麺によっていい具合に薄まったのか、ホッと落ち着くやさしい味わいに。

 総括すると、料理初心者の筆者でさえこれだけおいしくつくれたのだから、確かに子どもがチャレンジするのにもちょうどいい難度であると感じた。手間と時間のかかるほんきコースであれば、味のクオリティーがさらに上がっていただろう。北川氏はインタビュー中、「このキットのよさは『いろいろ難しいところもあったけれど、完成したうどん、超ウマいね』という認識で終わるところ」と話しており、まさにその通りであった。

 筆者は今回、一人で黙々とうどんづくりに取り組んだが、子どもや友人らと試行錯誤しながら取り組めば、より楽しめることだろう。子どもがいる家庭であれば、夏休みの自由研究の題材としてもうってつけかもしれない。
(文=A4studio)

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