メンズ・メイクアップ本格的普及…化粧したい男、化粧したくない女に対する“令和時代の答え”

人生100年時代のメイクの方向性

　メイクをしたい男性もいれば、メイクをしたくない女性もいる。もはや男だから、女だからメイクをする・しないという区別をする時代ではないのだ。清潔感のある、生き生きとした肌が他人に好感を持たれるのは当たり前。むしろ男性たちが今までそれを活用していなかったことを後悔する時代がすぐそこまで来ているのかもしれない。

　その一方で、家事や子育てで多忙な毎日を送っている女性が外で働く場合、必ずメイクをしなければいけない、という無駄なプレッシャーにさらされるのもナンセンスな話。女性の中にはビジネスシーンに似合う“きちんと感”は欲しくても、華美になることは避けたいという人も実はかなりいる。メイクが苦手で、コンプレックスを感じている人にもメンズのメイクアップラインは使いやすいはずだ。

“メイクしてます感”を出さず、骨格を生かすメイクは言ってみればステルスメイクアップ。ファンデーションはカバーするというよりナチュラルで健康的な仕上がりだし、顔の額縁と言われる眉を整える（整えすぎると目立つので、毛のないところを埋めるだけぐらいでOK)だけ。ほんのそれだけで、見違えるからメイクっておもしろい。もちろん、かつてのデヴィッド・ボウイのようにもっと大胆に口紅やマニキュアまで楽しむのもあり。男も女も人間として美しくありたい。人生100年時代を迎えようとしている今、求められるメイクの方向性のひとつだと思う。
（文＝平輝乃／ビューティエディター）

ⒸCHANEL

※写真左から順に紹介

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