眉メイクのトレンド変遷で振り返る平成史…アムラーの「極細眉」、エビちゃんの「上昇眉」
2000年代中盤 目指せエビちゃん!「明るめ上昇眉」
2000年代中盤は女性誌「CanCam」(小学館)で当時モデルを務めていた“エビちゃん”こと蛯原友里や、“もえちゃん”こと押切もえが人気を集めた時代。
きれいめワンピースに華やかカラーのカーディガンを羽織るような“お姉さん系コンサバファッション”に身を包む女性が多く見られました。メイクは“デカ目”に見せるためにアイメイクを盛りまくる“アイメイク至上主義”時代。アイラインやアイシャドウを目のふちを囲むように入れる“囲み目メイク”が人気に。
アイメイクを目立たせるように、眉メイクは色を抑えた明るいブラウン。エビちゃんのようなやや細めで角度のある上昇眉が支持されていました。
2010年代前半~ 第二次韓流ブーム到来「オルチャン眉」
この頃は少女時代、KARAなどに代表される第二次韓流ブーム。チャン・グンソクが出演して話題になった『美男ですね』をはじめ、韓国ドラマも大人気に。
同時に韓流メイクも注目を集め、韓国語で「かわいい」を意味する造語“オルチャン”メイクを取り入れる女性も多数。オルチャンメイクの最大のポイントが眉。淡いブラウンのパウダーで太めにふんわり描いた平行眉が人気に。
この頃から平行眉人気が高まり、上昇眉→平行眉へと眉の角度のトレンドが変わっていきました。
2010年代中盤 中村アンがお手本!「直線太眉」が再ブーム
2014年に大ブレイクした中村アン。彼女のヘルシーでハンサムな雰囲気に憧れた女性が多数。かきあげ前髪や、潮風を感じるラフな巻き髪ロングヘアが人気に。眉メイクはこれまで人気を集めていた淡ブラウンの明るめ眉から一変、濃く直線的に描いた太眉がトレンドに。眉頭~眉尻までを一直線に描くメンズライクな眉メイクが人気でした。
「流行は20年で繰り返す」といわれていますが、バブル時代から20年強…太眉ブームが帰ってきました。
2010年代後半~現在 自眉を活かした「ナチュふさ眉」
太眉ブームは落ち着きましたが、引き続きやや太め眉がトレンド。特にここ数年は自眉のようなふさっとした質感や、眉の毛並みが感じられる“リアルな眉”が人気。眉にリアルさと立体感が求められる時代に。
それに伴い、眉メイクアイテムも多様化。眉マスカラやアイブロウリキッド等、ナチュラルでふさっとした質感の眉をつくるアイテムがより注目されるようになりました。少し前までは眉頭~眉尻までほぼ太さが変わらない太く一直線の眉がトレンドでしたが、最近は眉山から眉尻にかけて斜めに下げ、眉尻にややくびれをつくるカーヴィーなラインが人気を集め始めている傾向に。