2022年3月末時点で国内に1704店舗を構えている「スターバックス コーヒー」。約半世紀前となる1971年にアメリカのワシントン州シアトルで誕生して以来、オシャレでスタイリッシュというイメージを定着させ、着実にリピーターを増やしてきた大手コーヒーチェーンだ。
スタバでは、廃棄物削減やリサイクルといった環境問題にも積極的に取り組んでいる。2022年には、繰り返し使えるカップを「借りて・返して・再利用する」循環型プログラムの実証実験を、東京都・丸の内エリアの10店舗でスタート。こういった環境に配慮した姿勢に、各方面から注目が集まっているようだ。
そんなスタバ、基本的にクオリティが高くおいしいと評判のメニューばかりなのだが、値段設定が若干高めということもあり、中には賛否両論が分かれる商品があることも事実。そこで今回は、“要注意なスタバメニュー”を5つ選出したので紹介していきたい(価格は税込み)。
アール グレイ ティー ラテ[トールサイズ]/495円
最初に紹介するのは「アール グレイ ティー ラテ」。アールグレイに温かくまろやかなスチームミルクと、ふんわりとした口当たりのフォームミルクで仕上げたという触れ込みのこの商品。だが、紅茶好きには要注意といえるポイントがある。
それは、飲み始めはミルクの味が強く出ていてアールグレイの味があまり感じられず、飲み進めて下部にいくほどアールグレイの味が濃くなっているように感じるという口コミがあるのだ。実際に飲んでみると、確かに飲み進めていくにつれて、アールグレイの要素が強まり、ミルクの風味とうまく合わさっていないように感じた。
好意的に解釈すれば、飲み始めのミルクがかなりマイルドで優しい甘さが感じられるとも言えるが……。もちろん人それぞれ好みがあり、この味わいが好きだという方もいるだろうが、最初から最後までアールグレイの味わいを楽しみたい方は、満足感がやや足りないと感じてしまうかもしれない。
バニラ クリーム フラペチーノ[トールサイズ]/550円
続いて紹介するのは、「バニラ クリーム フラペチーノ」。ミルクとバニラシロップにホイップクリームをトッピングしたシンプルなフラペチーノだが、カスタマイズ次第でさまざまな変化を楽しめるという万能さも持ち合わせている。
しかし、カスタマイズしない素の状態のままだと、「期待していたよりもバニラの香りが良くなかった」「ミルクとバニラの風味が飲みきるまでに飽きてしまう」といった意見もあるほど、味が微妙だったという指摘もある。シンプルな味ゆえに、不満を持つ声もあるようだ。
自由にカスタマイズできることから味が飽きないような工夫は施せるが、追加料金を払いたくない方やコスパ重視の方などは、十分検討してから購入することをおすすめしたい。
ユースベリー[トールサイズ]/430円
パイナップルやマンゴーなどをブレンドしており、ハイビスカスと酸味のあるアップルが特徴のホワイトティー「ユースベリー」。含まれているカフェインが9mgと少ないため、授乳中などの人でも選びやすいドリンクとされている。
一方で、茶葉のエグみが強く感じることや、あまりベリーらしさが感じられないという難点がある。突出した酸味もなく全体的にすっきりとさわやかな味わいだが、ベリーならではの酸味を求めている人は満足度に欠けるかもしれない。
逆にいえば、酸味が苦手な人でも飲めるドリンクでもあるため、フルーティーなティーを飲んでみたい場合は、ぜひ購入を検討してみてほしい。
根菜チキン サラダラップ/418円
スタバで通年販売されているフードメニューの一つ「根菜チキン サラダラップ」。公式サイトによると、ゴママヨネーズで和えた具材を、抹茶ペーストを練り込んだトルティーヤで包んで仕上げているという。さらに、トルティーヤに使用した抹茶は、スターバックスのコーヒー豆かすをリサイクルした、たい肥を使用して栽培されており、スタバの環境問題への取り組みが感じられる商品といってもいいだろう。
野菜のシャキシャキした食感が楽しめるこの商品、実際に食べた方からは、ゴマの風味が強すぎるという口コミもあるようだ。また、値段に対してサイズが小さめでコスパが悪いといった意見もあり、食べ応えを期待して購入すると肩透かしを食らってしまうかもしれない。
ゴマの風味とさまざまな野菜を同時に味わうことができるが、人によっては好みが大きく分かれる商品といったところだろうか。
クラブハウスサンド 石窯カンパーニュ/565円
最後に紹介するのは「クラブハウスサンド 石窯カンパーニュ」。バラエティ豊富な具材が一度に味わえるサンドイッチで、石窯で焼き上げた香り豊かなカンパーニュは購入者からの評価も高い。さらに、コーヒーやラテとの相性が抜群であることから、スタバのフードメニューの中でも人気が高い商品でもある。
実際に食べてみると、野菜のラインナップが豊富でボリューム感もあり、ほのかにスパイシーなBBQソースが、さらにおいしさを引き立てている印象だ。
しかし、食べ進めると両脇から具材がこぼれ落ちてしまい、食べづらさも感じる商品に思えた。さらに、口コミでは、中に入っているベーコンが冷めると油が固まり、手や口周りがベトベトしてしまうといった意見もあり、食べづらさに不満を持つ方も多数いるようだ。
自宅で誰の目も気にせず食べるのであれば問題ないだろうが、スタバ店内やオフィスで食べる際などは、少々食べづらいことを考慮した上で購入するのがいいだろう。
――スタバはクオリティが高く美味なメニュー揃いだが、中には人によっては要注意な商品もあるようだ。ただ、好みと異なる商品でも、スタバの場合はカスタマイズ次第で自分好みの商品に変えられる可能性もある。利用するシチュエーションに応じて、スタバで最適なドリンクやフードを味わっていただきたい。
※情報は2022年9月5日現在のものです。