大掃除、ラクに大きな効果を発揮する術と洗剤選びのコツ~風呂場には酢、窓にはワイパー…
●ガラス製品には自動車用ウインドーウォッシャー液
大掃除の時に出番となる洗剤として真っ先に思い浮かぶもの。それは窓用洗剤ではないでしょうか。それほど高いものでもないので、市販品の窓用洗剤をそのまま使ってもよいのですが、実は、その中身は自動車用ウインドーウォッシャー液を3〜5倍に希釈したようなものなので、ウォッシャー液のストックがあれば、薄めて代用することも可能です。さらに10倍に希釈すれば、眼鏡用洗剤としても使えます。
ガラス掃除はとにかく洗剤をいっぱいつけるのがコツで、泡で汚れを浮かしてそれを拭き取るというように使います。100円均一ショップに行けば、窓用ワイパーなども売られているので、そのようなものを駆使して掃除すると、いっそう手軽に綺麗にできます。
また、家の窓ガラスの外側は、手が届かないこともありますが、そのような場合は、高圧洗浄機(「ケルヒャー」等)を使うと簡単に汚れが落とせます。高圧洗浄機は、ホームセンターなどで購入できるほか、レンタルサービスを提供しているところも多くあり(1日借りて1000〜2000円程度)、そういうものを利用すれば、買ってしまった後で倉庫の肥やしや室内の邪魔者となったりせずに済みます。
●タバコのヤニ
最後にタバコのヤニです。そもそも室内でタバコを吸わなければよいと思うのですが、そうもいっていられない環境の人もいるでしょう。
部屋全体に付いたヤニを落とすのは大変です。まず、洗浄にはオレンジオイル入りの洗浄剤が有効です。これとスチームクリーナーを併用し、地道に汚れを落としていくことになります。
●まとめ
汚れもつくられる原理があります。汚れの正体を見極めた上で洗浄剤を選んで、適材適所に使い分けることで綺麗にすることができます。汚れ落としもひとつの科学。漠然と掃除をするのではなく、どのような成分によって汚れているのかを考えて掃除をすれば、無駄に力を入れたり、素材を傷めたりすることを防げるのです。
(文=へるどくたークラレ)
【本記事は、サイエンス・ライターによる化学コラムです。薬を使用する際は、医師や薬剤師にご相談ください。】