消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
NEW
2023.05.19 23:00
2014.10.02 00:04
山本康博「なぜあの商品はヒットしたのか/しないのか」(10月2日)
Mac、なぜ“優れモノ”レッツノートのシェア侵食?マーケ戦略でみる商品力
●相反する潜在ニーズをつかむ
筆者は以前からパナソニックのPCを使い続けているが、実際に開発責任者と話して、日本の意地を持ってものづくりをしている情熱を感じた。ビジネスパーソンの意見をたくさん取り入れ、不満を解消する製品開発へ生かす体制。インテルと親密な関係を維持し、モバイルPCに最適化されたチップの開発とあわせてマシンを設計する姿勢。ここまでするかと思うくらいの“職人魂”で最高の製品に仕上げていく。
故障や障害のサポート体制もすばらしい。レッツで何度か訪問修理を依頼したことがあるが、1時間ほどでパーツを交換してすぐに使えるようにしてくれて助かった。ビジネスシーンでのマシントラブルは生産性のダウン、チャンスロスに直結する。嫌みに聞こえるだろうが、アップルのサポートではこうはいくまい。
というわけで、筆者は長年の愛用歴とMade in Japan体制をサポートしたいのでパナソニックを応援したいが、Macもかっこいいので欲しいと思っており、実際に本稿執筆中に買ってしまった。こうした相反する思いを持っているビジネスパーソンは多いのではなかろうか。特に日本メーカーのPCを使用してきた世代には……。
そのあたりの潜在ニーズを持つユーザーに訴えかけられるモバイルPCが、日本の家電メーカーから発表される日を心待ちにしたい。
(文=山本康博/ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役)
Business news pick up
RANKING
23:30更新関連記事
2024.06.26 17:00
2024.06.19 16:35
2024.03.17 17:30
2024.02.27 09:34