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危険をはらむ格安チケット

ハワイ格安旅行パック、こんなにヒドかった!4時間半も空港に足止め…

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空港で4時間半も足止め

 今回の旅行では最終日にホテルを朝10時50分頃出発し、午後1時55分にハワイを飛び立つはずだった。しかし、夕方6時半までホノルル空港に足止めされることになった。

 現地で「遅れるのか……仕方がない」と諦めてたが、よくよく考えれば「まず、遅れる原因」「飛行機が飛べない原因」を知ることがなによりも大切なことに気がつく。チケットによって異なるが、フライトが欠航や遅延する場合には、その原因次第でフライトチェンジはもちろん、また待たされる時間に対して代償を求めることができるからだ。
 
 飛行機の保証は、台風などの自然災害、あるいは戦争や暴動といった治安状況の変化などの不測の事態が発生した場合は不可抗力として 免責されるのが一般的だ。しかし、航空会社側の機材トラブルなどがフライトスケジュールに影響した場合は全責任が航空会社側に発生し、フライトチェンジはもちろん待たされる時間に対しての代償を求める権利が乗客側には認められていることもある。

 だが間際券では、条件が提示されていないこともあるため、このことも念頭に入れなければならない。ちなみに今回私が勝ったチケットは、間際券ながらも保証されていた。今回出発が遅れた理由は、「雷による機械トラブル」。保障の範囲になるかどうかは、かなり微妙ではあったが、日本人客以外はチケットの変更を申し入れ、別便に移動したのだろう。日本人乗客のほとんどは1時55分のフライトが、3時半に変更と聞かされたときに「仕方がない」と感じただけのようだった。もちろん、仕方がないといえば、仕方がない。ミルクーポンが$10分発行されたこともあり、の便を待つことに。

 しかし、出発予定の3時半になった時に、再びフライト時刻が変更。今度は6時半の便になることに日本への到着時間は当初の予定から大幅に遅れ、終電などが頭をよぎる。本来なら、ここでチケットの変更を言い出せばよかったが、そのことに頭が回らず、ただ茫然としてしまった。

お詫びはバウチャーチケットの粗末なコピー

 そして、日本を目指し帰路に着く飛行機の中で遅れた原因は「台風」とのみインフォメーションがあり驚く。「機材故障」の話はどこにいったのだろうかと……。さらに、遅延したお詫びと$100のバウチャーチケットが配られたが、そのチケットは、チケットをただコピーしたものだった。

 ちなみに、同様のケースとなった場合に日本の航空会社ではどのように対応しているかと言うと、JALは「機械故障など航空会社側の責任の場合は、お客さまに応じて方法を考慮しています。また、台風といった場合は本来免責となりますが、できる範囲で個々のお客さまに対してそのニーズに満たす配慮をさせて頂きます。ちなみに、台風接近などでお客さまの要望でキャンセルがあった場合も払い戻し対象にしています」ということだった。少なくとも全員にバウチャーチケットを機内で配ることはないだろう。

 デルタ航空で配布されたバウチャーチケットは、1年以内に同航空の窓口でチケット購入時にのみ使用できるもの。「延滞のお詫び」に発行されていたとしても、ほとんどの乗客にとっては未使用に終わるようにも思えた。今回間際権で旅行をしてみたが、航空機、発着時間の保証、ホテルのグレードなど通常のツアープランよりも若干のグレードダウンを感じた。やはり、安かろう悪かろうとなる可能性が高いだろう。また、帰国後に大切な予定がある時は使用を控えることをオススメする。
(文=吉原杏)

BusinessJournal編集部

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